スイスのUBS:株価一時4.8%安-評価損でさらなる増資必要との観測

31日のスイス市場で、同国の銀行大手UB Sの株価が下落した。住宅ローン関連資産の評価額引き下げの影響を打ち消す ため、一段の増資が必要との報道が悪材料となった。

UBS株は一時4.8%安となった。チューリヒ時間午前9時7分(日本時 間午後4時7分)現在は1.14スイス・フラン(3.9%)安の27.84スイス・フ ラン。年初来では47%下落している。

デレク・ドブリー氏らメリルリンチのアナリストは31日付のリポートで、 「UBSにはさらに160億ドル(約1兆5900億円)の評価損に耐えられる資本 基盤があるとみられるが、そのうち110億ドルは2008年1-3月(第1四半期) の評価損で飲み込まれるだろう」との見方を示し、「UBSの再度の増資は大い にあり得る」と書いた。

UBSは既に、株式に転換される債券をシンガポールや中東のファンドに 売却し130億スイス・フラン(約1兆3000億円)を調達。また、配当を現金か ら株式に変更し、資本温存を図っている。スイス紙ゾンタークは30日、関係者 の話を基に、UBSが最大160億スイス・フランの増資の承認を株主に求める 可能性があると報じていた。

メリルは、UBSが第1四半期に110億ドルの評価損を計上し同四半期が 82億スイス・フランの赤字となるとの予想し、資本不足について早ければ今週 中にも公表する可能性があるとの見方を示した。08年の評価損は計約210億ド ルに上り、通期は赤字になると見積もっている。

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