UBS、最大1.6兆円の増資承認を株主に要請か-ゾンターク紙報道

30日付のスイス紙ゾンタークによると、米 サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機で最大の損失を計上し たスイスの銀行大手UBSは、最大160億スイス・フラン(約1兆6000億円) に上る増資の承認を株主に求める可能性がある。匿名の関係者の話として伝え た。

同紙によれば、UBSは基本的項目(Tier 1)の自己資本比率を12%に維 持するための資金が必要。またUBSは証券評価損最大150億フランの計上を 受けて、2008年1-3月(第1四半期)に赤字となる見通しだ。UBSは現金 流出にも苦しんでおり、チューリヒ地域の顧客だけで26日時点で7億フラン相 当の資金が引き揚げられた。

07年10-12月(第4四半期)に銀行としては過去最大となる125億フラン の赤字を記録したUBSは、08年も「困難な年」になるとの見通しを示してい る。UBSの広報担当クリストフ・メイアー氏は同紙の報道についてコメント を控えた。

メリルリンチのアナリスト、デレク・ドブリー氏(ロンドン在勤)は今月 のリポートで、「一段の増資は08年に予想される現実的な可能性のようだ」と 指摘。同氏の試算によると、配当を実施せず株式売却を拡大しなければ、UB Sは約160億ドル(約1兆5830億円)の評価損を計上する恐れがある。

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