米証券:240億円回収不能に、偽造の「丸紅保証書」で投資-日経(2)

(第4段落以下で、丸紅のコメントなどを追加します)

【記者:上野 孝司】

3月29日(ブルームバーグ):29日付けの日本経済新聞朝刊によると、東 京都内の医療コンサルティング会社の関係者らが、偽造された大手商社丸紅の 保証書を使って投資を募り、米大手証券リーマン・ブラザーズの関連会社など が出資した約240億円が回収不能となっていると報じた。丸紅は偽造にかかわ ったとして、男性契約社員2人を今月上旬に解雇し、警視庁に有印私文書偽造 容疑で被害届を提出したという。

日経の報道によると、投資を募っていたのは、東証マザーズ上場のバイオ ベンチャー、LTTバイオファーマの完全子会社で、医療機関へのコンサルテ ィングなどを手がけていたアスクレビオスの幹部ら。

リーマンは近く詐欺容疑などで取引にかかわった数人を刑事告発するとし ている。リーマンのほか、別の大手証券は出資金は回収したが、数十億円規模 の回収不能金が発生したほかの投資家もいるという。

丸紅の広報部担当者は29日午前、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し て、日経の報道については、我々が一切、関与しないところで第三者の機関が 丸紅の名前を使って書類を偽造したが、書類や印鑑は丸紅のものではないと語 り、現在、被害届を出す前提で丸の内警察所に相談している、とコメントした。 嘱託の契約社員2人については懲戒解雇したという。

LTTバイオファーマは19日の発表資料で、「子会社のアスクレビオスの 破産手続き開始の申し立てを行うことを決議し、東京地方裁判所に申し立てを 行ったところ、申し立てが受理され、破産手続き開始の決定がなされた」と発 表している

丸の内警察では、今回の報道について、コメントできないという。また、 ブルームバーグ・ニュースは、LTTバイオファーマに電話取材を試みたが、 応答がなかった。

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