米SECがリーマン株の取引を調査、風説の流布の有無で-関係者

米証券取引委員会(SEC)は、米証券大 手リーマン・ブラザーズ・ホールディングス株について、値下がりを誘導し利益 を得る目的で、同社の財務面の健全性に関し風説の流布がなかったか、調査を行 っている。事情に詳しい2人の関係者が28日までに明らかにした。

SECは、ベアー・スターンズ株についてヘッジファンドを含む投資家によ る価格操作に関して調査を行っているが、その対象をリーマン株の下落に関して も拡大したと関係者は匿名を条件に語った。リーマン株に関しては、同社株の空 売りに関して調査が行われるという。

リーマン株は運転資金が十分に調達できないとの観測が広がり、今月26% 下落している。2週間前には、流動性不足に陥っているとの憶測が流れていた同 業の米ベアー・スターンズが米銀大手JPモルガン・チェースへの身売りを余儀 なくされている。

ボストン大学のタマー・フランケル教授(法律学)は「リーマンについて (ベアー・スターンズの場合と)同様の動きが見られれば、調査に動くのは極め て理屈に合っていると思う」とし、「誰かが、市場に衝撃を与えて利益を出そう として根拠のないうわさを広げていれば、金融システムにとって真に脅威だ」と 指摘した。

リーマンの広報担当者はコメントを避け、SECの報道官は進行中の調査 については確認もコメントも行わない方針を示した。

この日のニューヨーク市場で、リーマン株は84セント安の37.87ドルで終 了。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE