NY外為(28日):ドルは週間で下落、対ユーロで06年以来の大幅安

ニューヨーク外国為替市場ではドルがユ ーロに対し、週間ベースで下落。過去2年余りで最大の下げとなった。米連邦 公開市場委員会(FOMC)が利下げを続けるとの観測が高まっているのに対 し、欧州中央銀行(ECB)は政策金利を維持するとの見方がドル売り・ユー ロ買いにつながった。

今週、ドルはほとんどの主要通貨に対して下落。米国の製造業と住宅業界 の指標が軟化した一方、ドイツとフランスの製造業景況指数は上昇した。3月 の英消費者信頼感が15年ぶりの水準に悪化したため、ポンドは対ユーロで過 去最安値を付けた。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)のグローバル為替戦略の責任者、ロバ ート・シンチ氏は「FOMCはインフレを懸念しつつも、明らかに景気の下振 れリスクの方をより懸念している。一方、ほかの中央銀行はインフレ圧力に注 目している。FOMCはほかの中央銀行との足並みが乱れており、ドルの地合 いは弱い」と述べた。

ニューヨーク時間午後4時32分現在、ドルは対ユーロで1ユーロ=

1.5798ドル。前日は1.5779ドルだった。対円では1ドル=99円25銭。前 日は99円65銭だった。ユーロは対円で1ユーロ=156円80銭となった。前 日は157円21銭。

ドルは対ユーロで今週2.4%安と、2006年1月以来の大幅な下げとなった。 ドルは17日に付けた最安値1.5903ドルにあと2セント未満に迫っている。

アイスランド・クローナはブルームバーグが集計する177通貨のうち対ド ルで最も下落した。同国の金融機関が世界的な信用収縮から悪影響を受けると の見方が売りを誘った。クレジットデフォルト・スワップ(CDS)市場でア イスランドの金融機関の債務不履行リスクは49%を上回った。

トルコ・リラ

トルコ・リラは対ドルでほぼ7カ月ぶりの安値を付けた。同国の検察当局 がイスラム政党である与党の非合法化に向けて提訴。31日の裁判所の審問を前 にリラ売りが膨らんだ。リラは一時2.4%安の1ドル=1.3059リラと、昨年9 月10日以来の安値水準を付けた。

ポンドはほとんどの通貨に対して下落。英消費者信頼感が悪化し、住宅価 格が過去10年余りで最低の伸びにとどまったことが売りを誘った。ポンドは一 時0.8%下落し、1ユーロ=79.29ペンスと過去最安値を付けた。

ECB政策委員会メンバーのウェーバー独連銀総裁はインフレが加速すれ ば利上げに踏み切ることを示唆した。同総裁は4%の政策金利がインフレ抑制 に役立っているとしながらも、物価安定という目標が脅かされれば、「行動す る」と言明した。

シティグループ・グローバル・マーケッツの通貨戦略グローバル責任者、 トム・フィッツパトリック氏は「米国の指標は景気が考えられたよりも悪いこ とを示す一方、欧州の指標は予想よりも良い。ECBからインフレを警戒する 発言が相次ぎ、ドルは軟調になっている」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE