日本株(終了)急反発、原油高で資源関連株高い-午後に不動産が急騰

東京株式相場は3営業日ぶりに急反発。 前日の海外商品市場で原油や各種金属の先物相場が軒並み上昇し、評価益や販 売単価にプラスに働く国際石油開発帝石ホールディングスや三菱商事など資源 関連株が高い。3月期末が接近する中、午後には保有株式の評価損益を改善さ せたい機関投資家による「お化粧買い」が入ったとの声も聞かれ、三菱地所や 住友不動産といった不動産株を中心に急速に値を上げた。

日経平均株価の終値は前日比215円89銭(1.7%)高の12820円47銭、T OPIXは同17.37ポイント(1.4%)高の1243.81。東証1部の出来高は概算 で18億129万株、売買代金は2兆519億円。値上がり銘柄数は1215、値下が り銘柄数は393。業種別33指数は30業種が上昇、下落は陸運と石油・石炭製 品、水産・農林の3業種。

ちばぎんアセットマネジメントの大越秀行運用部長は、午後から日本株が 急伸したことについて、「相場を大きく押し上げるだけの目立った材料がなか ったことから、機関投資家による期末要因の買いの可能性もある」と話した。

朝方安かった不動産株が急騰したことについて、同氏は「売られ過ぎの感 が強かっただけに、売り方の買い戻しで上昇した側面が強い」とみている。グ ローバルに見ると、東京を中心とした国内都市圏の不動産は依然として相対的 に収益性が高く、「世界の余剰資金が日本の実物不動産や不動産株への投資機 会をうかがっている」とも指摘した。

午後に上昇転換、一段高に

この日の日本株は下落して始まった。前日の米国で大手証券会社リーマ ン・ブラザーズ・ホールディングスが資金不足に直面しているとの見方が台頭 するなど金融関連の悪材料が重なり、銀行や証券、不動産株が売られ、金融株 が相場の下げを主導した。半面、海外商品市況高を背景に資源関連株が買われ、 相場は底固く推移した。

午前終了にかけて下げ渋った流れを引き継ぎ、午後の取引開始と同時に日 経平均、TOPIXともに上昇転換。その後一段高となり、日経平均の上昇率 は一時2%を超えた。いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「時価総額の 大きな銘柄を中心にまとまった買いが入った」ことに着目、「期末要因による 消極的な『お化粧買い』」との見方を示した。

東証1部の規模別指数の上昇率を見ると、大型株が1.7%と高く、中型は

0.9%、小型は1.4%となっている。

中国上海総合指数が日本時間の昼休み時間帯に値を切り上げるなど「アジ ア株が総じて堅調に推移したことが、市場センチメントの改善につながった面 もある」(秋野氏)ようだ。日本を含めたアジア株が米国株に連動する流れか ら離れる可能性もあり、「買いの継続性の有無に注目したい」と同氏は話した。

一方、大和総研の木野内栄治チーフテクニカルアナリストは、現在の日経 平均が1万6000円近辺に位置する52週移動平均線から約20%下方かい離した 水準にあることに着目。2003年にはこの下方かい離率が20%に達した後に大 底入れし、その後の上昇相場が始まった経緯があることから、「過去の経験則 から判断すると、近々下げ止まるシグナルといえる。日経平均は年央までに節 目となる1万5000円を目指す展開が期待できる」(同氏)とみていた。

電池メーカー買われる、業績上乗せのライトオンが急騰

個別では、自動車用電池を手掛ける古河電池、ジーエス・ユアサ コーポ レーションがともに急騰。28日付日本経済新聞朝刊が、トヨタ自動車の増産、 ホンダの新型車投入で2010年までに両社のハイブリッド車全体の生産・販売 が年100万台規模になると報じたことで、収益拡大につながるとみられた。

この日午前に、2008年8月期の業績予想を上方修正すると同時に、自社株 買いを発表したライトオンが午後急上昇し、東証1部の上昇率2位。自社株取 得を発表した日清紡とブラザー工業はともに急反発。東京急行電鉄との株式交 換比率にさや寄せする格好で、東急ストアが大幅続伸。半導体シリコンウエハ ーの需要増を背景に07年6月-08年2月期の営業利益が前年同期比45%増と なった三益半導体工業も買われた。

サンエーIが下落率首位、セイノーHD急落

半面、社長が新株発行の公表前に所有する自社株を売り抜けて利益を上げ ていたことが関係者の話でわかったと、読売新聞電子版で午後に伝わったサン エー・インターナショナルが急落し、東証1部の値下がり率1位。メタノール など原料価格の高騰や円高が響くとして、08年3月期業績計画を下方修正した ダイセル化学工業が大幅安で、昨年来安値を更新。輸送需要の伸び悩みなどで 08年3月期業績予想を下方修正したセイノーホールディングス、オフィス家具 の需要低迷で08年3月期績予想を減額した岡村製作所も急落。

新興3指数はまちまち

国内新興3市場の主要指数は、ジャスダック指数が前日比0.30ポイント (0.5%)高の64.84、東証マザーズ指数が7.50ポイント(1.2%)高の630.37と ともに反発したが、大証ヘラクレス指数は9.48ポイント(1.0%)安の965.58 と3日続落。

個別では、この日取引開始前に遺伝子治療の新薬について国内での承認申 請をしたと発表したアンジェスMGがストップ高(値幅制限の上限)比例配分。 ゴールドマン・サックス証券が27日付で投資判断を3段階中の真ん中から最 上位に引き上げたミクシィもストップ高。楽天、アクセルマーク、トリケミカ ル研究所も上昇。

半面、東京都から都内の一部店舗で新規契約などの業務を停止するよう命 じられたと24日発表して以降、ストップ安(値幅制限の下限)比例配分が続 いていたラ・パルレが4営業日ぶりに取引時間中に取引が成立。15%安で引け た。セブン銀行、テレウェイヴ、アルデプロも売られた。

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