日本株は上げ拡大、期末接近で機関投資家の買い観測-不動産急騰(2

東京株式相場は午後の取引開始と同時に 上昇に転じた後、一段高。日経平均株価の上昇率は一時2%を超えた。午後の 急騰は、3月期末が接近し、保有株式の評価損益を改善させたい機関投資家に よる「お化粧買い」によるとみられている。住友不動産や三菱地所といった不 動産株が午後に入り急騰し、三菱商事など資源関連株は一段高となっている。

午後1時54分時点では、日経平均株価が前日比221円75銭(1.8%)高の 12826円33銭、TOPIXは同17.61ポイント(1.4%)高の1244.05。東証1 部の出来高は概算で12億8564万株、売買代金は1兆4447億円。値上がり銘柄 数は1205、値下がり銘柄数は381。業種別33指数は30業種が上昇し、下落は 陸運と石油・石炭製品、水産・農林の3業種。

いちよし投資顧問の秋野充成運用部長は、「時価総額の大きな銘柄を中心 に、まとまった買いが入っている」ことに着目し、「期末要因による消極的な 『お化粧買い』だ」との見方を示す。

東証1部の規模別指数の上昇率を見ると、大型株が1.8%と高く、中型は

1.1%、小型は1.2%。

また秋野氏は、中国上海総合指数が日本時間の昼休み時間帯に値を切り上 げるなど「アジア株が総じて堅調に推移しているほか、為替市場でもやや円安 方向に動いていることが、市場センチメントの改善につながっている面もあ る」と指摘。日本を含めたアジア株が米国株に連動する流れから離れるきっか けとなる可能性もあり、「買いの継続性の有無に注目したい」と話した。

電池メーカーが大幅高

個別では、自動車用電池を手掛ける古河電池、ジーエス・ユアサ コーポ レーションがともに急騰。28日付日本経済新聞朝刊が、トヨタ自動車の増産、 ホンダの新型車投入で2010年までに両社のハイブリッド車全体の生産・販売 が年100万台規模になると報じたことで、収益拡大につながるとみられた。

この日午前に、2008年8月期の業績予想を上方修正すると同時に、自社株 買いを発表したライトオンが午後急上昇。東京急行電鉄との株式交換比率にさ や寄せする格好で、東急ストアは大幅続伸。

半面、メタノールなど原料価格の高騰や円高が響くとして、今期(08年3 月期)業績計画を下方修正したダイセル化学工業が大幅安で、昨年来安値を更 新。09年3月期の連結経常利益は今期見通し比8%減の380億円程度になりそ うだと28日付の日経新聞朝刊が報じた大正製薬は反落。

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