サッポロ株主総会:買収防衛策継続、社長「株主の支持得られた」(4)

ビール国内3位のサッポロホールディン グスが28日開いた定時株主総会で、「買収防衛策の継続」議案が可決された。 村上隆男社長は午後の会見で、「賛成票は3分の2を超えず、昨年からは3% 下がった」としながらも、「基本的にわれわれの考え方に株主の支持が得られ たと理解している」と述べた。

同社には米系投資ファンドのスティール・パートナーズが友好的な株式買 い増しを提案しているが、買収防衛策のルールが壁となって話し合いが進んで いない。昨年の総会では、スティールが株主提案として買収防衛策に反対し、 他の株主に賛同を求めて委任状勧誘を行うなど激しく対立した。その結果、可 決に必要な条件の過半数を大きく上回る約70%の賛成票を集めて、買収防衛策 の導入が承認された。今年はスティールは株主提案を行わなかった。

一方、サッポロH株主総会を受けてスティールは「特に総会についてのコ メントはないが、現在行っている株式買い増し提案のプロセスに注力しており、 今後の進展に期待している」(広報代理人プラップ・ジャパン松岡雅子氏)と 述べた。

サッポロの買収防衛策は「事前警告型」と呼ばれ、株式の大量取得(議決 権の20%以上)を目指す買収者に対して買収の狙いや必要資金の裏付けなどの 情報提供を要請するもの。サッポロは買収者に質問状を送付し、十分な情報が 得られたと判断すれば最大90日間かけて検討、外部専門家などの意見を参考 に買収計画に賛同するかどうかを決める。企業価値を損なうと判断した場合、 新株予約権の発行で対抗する。

今月に買収案内容を修正

スティールは今月10日、昨年2月に提示した買収案の内容を修正。TO B(株式公開買い付け)価格を1株825円から875円に引き上げ、サッポロ株 の取得を66.6%から33.3%に引き下げた。総会で重要議案を否決できない3 分の1未満の保有比率に変更し、当初の買収案に反対したサッポロ側に経営権 支配にこだわっていない姿勢を示した。買収提案の修正を受け、サッポロはス ティールと協議する方針を決めた。両社は初会合の日程については総会後とす ることで調整に入っている。

議決権の基準となるサッポロの株主構成は、スティール分(約18.6%)を 含む外国人投資家が36.1%とトップで、昨年の30%から増えている。続いて 国内金融機関が30.3%、 その他法人が13.6%、個人が16.4%、証券会社が

3.6%となっている。

今回の決議事項は第6号議案「買収防衛策継続」のほか、第2号議案「取 締役10人の選任」での村上隆男社長の取締役再任、第3号議案「監査役4人 選任」での宍戸賢一氏(現サッポロビール常務執行役)の選任など計6つ。

サッポロHの株価は前日比1円(0.1%)高の826円(午後1時29分現 在)。

--共同取材:上野英治郎、Editor:Masashi Hinoki、Yoshito Okubo

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 白木 真紀 Maki Shiraki +81-3-3201-7644 mshiraki1@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net Peter Langan +81-3-3201-7241 plangan@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE