日本株は小反発へ、原油高で資源関連上昇-米業績懸念が上値抑制(2

東京株式相場は小反発が予想される。27 日のニューヨーク原油先物5月限が続伸したことを受け、評価益や販売単価に プラスに働く石油関連や鉱業株のほか、総合商社といった資源関連株の一角が 買われそうだ。ただ、前日の米国株式市場では銀行などの企業業績懸念から主 要株価指数が続落したうえ、週末とあって投資家は積極的な売買を手控えると みられ、相場全体としては小動きとなりそうだ。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の27日清算値は1万 2660円で、同日の大阪証券取引所の終値(1万2630円)に比べて30円高だっ た。27日の日経平均株価は1万2604円58銭で取引を終えていた。

大和住銀投信投資顧問の門司総一郎チーフストラテジストは、「原油高を 背景に資源関連株に投資資金が流入しそうだ。為替相場が安定しており、輸出 株の一角も堅調な展開が見込める」と話した。

NY原油続伸、LME金属相場も軒並み高

27日のニューヨーク原油先物相場は続伸。先物5月限は前日比1.68ドル (1.59%)高の1バレル=107.58ドルで終えた。イラク南部のパイプライン爆 破で同国の主要輸出施設への輸送が停止したことを背景に、一時108ドル台に 乗せる場面があった。同日のロンドン金属取引所(LME)では、銅やニッケ ル、鉛などが軒並み上昇した。

こうした原油や金属相場の上昇を背景に、販売単価にプラスに働く石油卸 株、権益ビジネスを手掛ける総合商社株や非鉄株の一角に投資資金が流入する 公算がある。

米国株は続落、金融やIT企業に業績不安

一方、27日の米株式相場は続落。ダウ工業株30種平均の終値は前日比

120.40ドル(1%)安の12302.46ドル。ナスダック総合指数は43.53(1.9%) 下落して2280.83で終えた。午前に発表された2007年第4四半期の実質国内総 生産(GDP)で予想以上の個人消費の伸びが示されたが、金融機関やIT (情報技術)企業の業績先行き懸念が広がっており、支援材料にならなかった。

07年12月-08年2月期の売上高がアナリスト予想を下回ったソフトウエ ア大手オラクルが大幅安。検索大手グーグルも、2月の広告クリック件数の伸 び悩みを受けて値を下げた。バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガ ンを中心に金融株も下落。リーマン・ブラザーズのアナリストは、米大手銀行 と中堅銀行の08年1株当たり利益見通しを7%引き下げた。

キリンが上昇、セイノーなど業績下方修正銘柄に売りか

個別では、持ち分変動利益の計上により、2008年12月期は連結純利益が 従来予想を700億円超上回る前期比94%増の1300億円前後になりそうだと、 28日付の日本経済新聞朝刊が報じたキリンホールディングスが上昇しそうだ。 半導体シリコンウエハーの需要増を背景に07年6月-08年2月期の営業利益 が前年同期比45%増となった三益半導体工業、自社株取得を発表した日清紡や ブラザー工業も買われる可能性がある。

半面、輸送需要の伸び悩みや自動車販売事業の低迷を受け08年3月期業 績予想を下方修正したセイノーホールディングス、オフィス家具の需要低迷で 08年3月期績予想を減額修正した岡村製作所、台湾や中国での需要低迷や円高 が逆風になるとして08年11月期の業績予想を減額したユニオンツールが下げ そうだ。

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