外国人は5週連続売り越し、金額は大幅に縮小-3月3週の日本株売買

東京証券取引所が27日に発表した3月第 3週(17-21日)の投資主体別売買動向(東証・大証・名証3市場の1、2部 合計)によると、外国人投資家は5週連続で売り越した。ただ、売越額は639 億円と、前の週の9226億円から大きく縮小した。前の週は1987年10月第3週 (売り越し額1兆1220億円)の「ブラックマンデー」時に次ぐ過去2番目の売 り越し額だった。

先週は日経平均株価が241円(2%)上昇した。週初は米証券大手ベアー・ スターンズが実質破たんしたことで信用不安が高まり、17日には日経平均が 2005年8月以来の1万2000円割れと急落。ただ、その後は見直し買いが入り、 週末にかけて値を戻した。

ゴールドマン・サックス証券のチーフストラテジスト、キャシー松井氏は 足元の日本株について、「一見すると安く見えるが、潜在的価値を出せない『バ リュートラップ』の状態に陥っている」というのが外国人投資家のコンセンサ スと指摘する。

また、外国為替市場での円高進行は、日本株を保有する海外勢にとってド ルなど外貨建てベースでの評価益拡大につながるものの、「日本経済全体にと ってデフレ圧力となるほか、輸出企業には採算悪化に働くため、海外投資家の メリットを相殺してしまう」(同氏)と話した。

一方、個人投資家は3週ぶりの売り越し。売越額は224億円だった。前の 週は1258億円の買い越しだった。このほかの売り主体は、その他金融機関が230 億円、生保・損保が219億円、都銀・地銀等が35億円。半面、信託銀行が884 億円を買い越したほか、証券会社の自己売買部門が391億円の買い越し、事業 法人が43億円の買い越し、その他法人等が43億円の買い越し。

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