米FRBの権限拡大も、信用危機への対応で-SECの役割縮小か

信用市場の混乱やベアー・スターンズの破 たん危機を教訓に、大恐慌以来の規模となる米金融システム改革が間近に迫っ てきている。

連邦準備制度理事会(FRB)は、かつては商業銀行が一手に仕切ってい た信用市場を再点検。資金の流れに必要不可欠な企業や、破たんすると経済全 体に影響を及ぼす企業の洗い出しに取り組んでいる。ポールソン財務長官は26 日、FRBの監督権限を証券取引委員会(SEC)の管轄下にある投資銀行に も広げるべきだとの考えを示した。

関係者の間には、金融システム改革は、SECの権限を弱めFRBの権限 を強める形で行われるとの見方が多い。ベアーの主要な監督機関はSECだが、 FRBは同社のバランスシートから不良資産を切り離し、JPモルガン・チェ ースによる同社買収を後押しするため、ほぼ300億ドルのベアーの資産をバラ ンスシートから切り離した。

SECの元法律顧問ラフル・フェララ氏は「地殻変動だ」と指摘。「国家的 な危機に対するばらばらな対応をわれわれはもはや望んでいない」と語り、S ECの権限はかなり縮小するとの見通しを示した。

ニューヨーク連銀のガイトナー総裁は2006年、FRBの権限見直しの必要 性を指摘。同年9月のパネル討論会で、証券会社やヘッジファンドの台頭によ り、FRBの権限は縮小したとの認識を示していた。

ニューヨーク大学のマーク・ガートラー教授は「金融革命のおかげで、銀 行のような体裁をとり始めた金融会社が多くなった」と指摘。「公定歩合貸し出 しを直接または間接的に利用する必要があるかもしれない機関は、必ずFRB の監督下に置かれるべきだ」との見方を示した。

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