パソナG株がストップ安、人材派遣低迷で一転大幅減益に-来期も悲観

人材派遣大手のパソナグループ株が前日比 1万円(12%)安の7万200円と、ストップ安(制限値幅いっぱいの下落)で 東証1部下落率ランキング1位。人材派遣事業の受注が伸び悩み、2008年5月 期の連結営業利益が従来予想の増益から一転して大幅な減益に転じる見通しと 26日に発表した。事前の市場予想を下回る大幅な業績悪化を受け、来期以降の 業績も楽観視できないとの見方が強まった。

大手企業を中心とした需要の一服感に加え、優秀な人材の確保が難しく、 派遣労働者数の伸びが鈍化している。こうした状況を踏まえ、パソナは08年5 月期の連結営業利益予想を前期比24%減の64億8000万円に下方修正した。従 来は91億9000万円と増益を計画していた。パソナでは、中小企業や地方企業 への営業強化により、人材派遣の受注数や新規登録者数は底打ちしつつあるが、 回復のペースは緩やかと予想する。

モルガン・スタンレー証券の根間尚志アナリストは26日付の投資家向けの メモで、今回の業績修正は「ネガティブサプライズ」との見方を示す。ブルー ムバーグ・データによると、アナリストの事前の今期営業利益予想の中央値は 79億円、同証券は77億円を見込んでいた。

根間氏によると、これまで堅調に推移してきた人材派遣・請負の売上高は 第3四半期(07年12-08年2月)に前年同期比1.9%減と、マイナスに転換し た。会社側は第4四半期(3-5月)に同2.9%減とさらに落ち込むと予想。根 間氏も、「来期にかけてさらにマイナス幅が拡大する可能性がある」と考えて いる。

みずほ証券の渡辺英克シニアアナリストも27日付の投資家向けのメモで、 事務職の人材派遣や人材紹介事業のモメンタムが低下基調にあるとし、「09年 5月期以降の業績を慎重に考える必要がある」と指摘している。

根間氏は、「当面は主力の派遣事業の不振から株価が大きく反転すること は難しい」とみており、株価は上値の重い展開が続きそうだ。

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