ゲオエステートの初値540円、公開価格比17%安-セントレックス(2

マンション開発など不動産事業を手がける ゲオエステートが27日、名古屋証券取引所のセントレックス市場に新規株式公 開(IPO)した。消費意欲の盛り上がりに欠けることから不動産業には人気 が集まらず、寄り付きから売り注文が先行。午前10時51分に売買が成立し、 初値は公開価格(650円)を17%下回る540円となった。時価総額は8億円。

カブドットコム証券の山田勉マーケットアナリストは、マンションや戸建 ての購入に慎重な個人が多くなり、「不動産業界は厳しい環境にある」と指摘。 大証ヘラクレス上場で不動産ファンドの企画、運営などを手がけるレイコフが 経営破たんしこともあり、業界全体に投資資金が向かいにくい状況という。

ゲオエステートはDVDやCDのレンタルを手掛けるゲオの不動産子会社 ということから「買ってみたいと考えても、セントレックスの流動性の低さか ら手を出しにくい」とも山田氏は述べた。売り上げや社員数とも規模が小さく、 買い手不在になりやすいとみる。

不動産株のIPOでは、19日にジャスダックに新規上場したグローバル住 販の初値が公開価格を28%下回ったほか、東証2部に上場を予定していた常和 ホールディングスが上場延期を決めており、市場では不動産を取り巻く経営環 境は厳しいとの認識が広がっている。

ゲオエステートは名古屋に営業拠点を置き、不動産の企画開発・販売を手 掛ける。不動産情報を分析し、立地条件に見合う事業計画を策定する。従業員 は7人。

08年2月期の単体純利益は前の期比55%増の2億300万円になったもよう。 09年2月期は前期推定比26%増の2億5500万円を予想する。同社の田端勝彦・ 取締役は上場の目的について「会社への信頼度を高めたい」と説明していた。

上場に際して30万株の公募とオーバーアロットメントによる4万5000株 の売り出しを実施した。主幹事は東海東京証券。

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