日本株は続落へ、米耐久財受注減と米銀の業績懸念-輸出と金融株下落

東京株式相場は続落する見通し。26日の 米国で発表された2月の耐久財受注が予想外に前月比マイナスとなったため、 米経済に対する懸念が高まり、同国への依存度が高い自動車や電機など輸出関 連株に売りが先行しそうだ。また、米銀シティグループの2008年業績が資産 の評価損拡大により赤字になるとの予想が一部で示されたことを受け、金融株 からも投資資金が流出する見込み。

野村証券金融経済研究所の若生寿一シニアストラテジストは、「日本独自 の買い材料が見当たらないなか、外部環境の悪化を背景に、輸出株と金融株を 中心に軟調な展開が避けられそうにない」と話した。

米シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の26日清算値は1万 2580円で、同日の大阪証券取引所の終値(1万2770円)に比べて190円安だ った。26日の日経平均株価は1万2706円63銭で取引を終えていた。

米耐久財受注、シティ業績見通し

米商務省が26日に発表した2月の米製造業耐久財受注額は前月比1.7%減 と、前月の4.7%減に続きマイナスとなった。ブルームバーグ・ニュースがま とめたエコノミスト予想中央値では0.7%増が見込まれていた。変動の大きい 輸送用機器を除く受注も2.6%減と、2007年1月以来で最大の落ち込みだった。 エコノミストの予想中央値は0.3%減だった。

米景気不安の高まりは、北米依存度が高いトヨタ自動車など日本の輸出関 連株の収益悪化懸念をもたらすため、売られる公算が大きい。

また、オッペンハイマーのアナリスト、メレディス・ホイットニー氏が、 シティグループの08年通期業績予想を1株当たり15セントの赤字と、従来の 同75セントの黒字から下方修正したことから、シティを中心に金融株が大幅 安。同氏は、同行が1-3月(第1四半期)に、レバレッジド(高リスク・高 利回り)融資と債務担保証券(CDO)で131億ドル(約1兆3000億円)の評 価損を計上する可能性があるとみている。

米金融株下落の流れを引き継ぎ、日本株市場でも銀行や証券など金融株へ の売り圧力が強まりそうだ。

26日のS&P500種株価指数は前日比11.86ポイント(0.9%)下げて

1341.13で終了。ダウ工業株30種平均は109.74ドル(0.9%)安の12422.86ド ル、ナスダック総合指数は16.69ポイント(0.7%)下げて2324.36で終えた。

原油や金が上昇、資源関連の一角が支えに

一方、26日のニューヨーク原油先物相場は急伸。製油所の閉鎖が相次ぐな か、米エネルギー省がこの日発表したガソリン在庫が予想以上に減少したこと を受けた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されている原油先物 5月限は前日比4.68ドル(4.6%)高の1バレル=105.90ドルで終了した。金や 銅など金属の先物相場も軒並み高となった。

こうした原油や金属相場の上昇を背景に、販売単価にプラスに働く石油株、 権益ビジネスを手掛ける総合商社株の一角に資金が流入し、相場の下支え役と なる可能性がある。

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