米国債:続伸、経済統計悪化で景気後退懸念-2年債1.66%(2)

米国債相場は続伸。この日発表され た2月の米耐久財受注は減少し、新築住宅販売も前月比落ち込んだこと から、米経済がリセッション(景気後退)入りしているとの懸念が強ま った。

午後に実施された2年債入札で需要が強かったことも米国債の買い につながった。この日の入札規模280億ドルは1972年以来最大。オッペ ンハイマーのアナリスト、メレディス・ホイットニー氏は、米銀シティ グループの08年1-3月(第1四半期)利益見通しを引き下げた。

ドゥワイト・アセット・マネジメント(バーモント州バーリント ン)のチーフ・エコノミック・ストラテジスト、ジェーン・キャロン氏 は「市場参加者は、現時点でリスクを取ることには引き続き非常に消極 的だ。個人的には米国債市場について強気の見方に徐々に戻りつつあ る」と語った。

キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後 3時32分現在、2年債利回りは前日比11ベーシスポイント(bp、1bp =0.01ポイント)低下し1.66%。2年債価格(表面利率2%、2010年 2月償還)は前日比ほぼ1/4上昇し、100 20/32。10年債利回りは同2 bp低下し3.48%だった。

米商務省がこの日発表した2月の米新築一戸建て住宅販売(季節調 整済み、年率)は前月比1.8%減少の59万戸と、1995年2月以来の低水 準となった。ただ、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト の予想平均(57万8000戸)は上回った。1月は60万1000戸と、速報 値の58万8000戸から上方修正された。

シティの利益見通し

オッペンハイマーのホイットニー氏は、シティの第1四半期が1株 当たり1.15ドルの赤字との予想を示した。同氏はまたシティが1-3月 (第1四半期)に、レバレッジド(高リスク・高利回り)融資と債務担 保証券(CDO)で131億ドル(約1兆3000億円)の評価損を計上する 可能性があるとの見方を示した。

ドイチェ・アセット・マネジメントで運用に携わるウィリアム・チ ェポリス氏は「全セクターに損失が波及しており、この状況が続く見通 しだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利を1%に引き下げ ることになっても意外ではない。その場合には、債券利回りが低下しよ う」と述べた。

ニューヨーク連銀はターム物証券貸与ファシリティー(TSLF) プログラムとして27日に実施する第一回の入札規模を750億ドルとする、 と発表している。これには105億ドル相当のインフレ連動債を含む25証 券が含まれるという。

利回り格差

2年債利回りに対する10年債利回りの上乗せ分はこの日、8bp拡 大し1.82%と、今月14日以来の最大となった。この拡大はインフレが 加速する一方で、景気が鈍化するという見方に基づき、短期債が選好さ れていることを示している。

米財務省が午後に実施した2年債入札(発行額280億ドル)の結果 によると、最高落札利回りは1.761%と、入札直前の市場予想の1.795% を下回った。前回(2月27日)は2.045%だった。また投資家の需要を 測る指標の応札倍率は2.44倍と、前回の2.14倍を上回った。

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