朝日生命の高池氏:租税特措法期限切れなら混乱-日銀は利下げ温存か

朝日生命保険資産運用統括部門の副統括部 門長、高池幸雄氏は、ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、租税特別 措置法が期限切れとなる可能性が高まっていることに対して、「期限切れで良い ことは何もなく、混乱すると思う」と語り、日本株・債券にとって弱材料と指摘 した。また日銀は「利下げカードを温存するだろう」との見方を示した。

ガソリン税の暫定税率維持などを含む租税特別措置法改正案をめぐる与野党 の協議は難航、3月末の期限切れが迫っている。

租税特措法が期限切れとなる場合の影響:

「外国人投資家から見ると日本株を積極的に買う気にはならないだろう。オ フショア市場の非課税措置などもあり、いずれにしても期限切れで良いことは何 もなく、混乱すると思う。歳入欠陥となれば、債券にも買い材料にはならない。 政治的な混乱が起こるのは、金融市場にとっては困る。安定した政治体制が一番 大事」

日銀の金融政策について:

「現在の金融政策を維持せざるを得ないとみている。利下げは年内あり得な いことはないが、あまり利下げ余地はない。タイミングを見てここ一発という時 まで、利下げカードは温存するだろう」

2008年度の投資計画と長期金利見通しについて:

「年度前半は円債が消去法で見て投資先となるだろう。10年、20年債を中 心に長めのゾーンに投資することになると思う。ただ現状で10年債を1.2%台 から買っていくのは勇気がいる。08年度の長期金利は1.2%-1.6%程度を予想 しており、年度後半に金利上昇を見込んでいる」

「年度後半に米国経済が回復に転じれば円債は売られるだろうが、回復しな いとなると円債に置いておくしかない。米国の実体経済を表す経済指標改善の兆 しが出て、これ以上悪い材料が出ないという確信が持てるかどうか、年央に見極 めが必要」

「為替が1ドル=90円を割れて80円に向かうとは考えていないが、円高局 面では外債購入も考えていきたい。これまで米国債が中心だったが、欧州中央銀 行(ECB)が年央までに利下げを行う可能性もあり、ユーロ債も少し買いた い」

米国経済と金融市場の動向:

「金融・財政政策で対策が打たれているが、今年前半は低迷が避けられない だろう。政策が功を奏して今年後半から景気回復に転じる見通しをメインシナリ オに据えているが、政策効果に限界との悲観リスクシナリオの確率も高い。あま り年後半に良くなることに賭けた運用方針を打ち出すことはない」

「米連邦準備制度理事会(FRB)はあと1回0.5%の利下げがあり得ると みている。もっとも実質マイナス金利はあまり望ましくないと思うので、その後 はしばらく様子見か。一昨日のFRBの措置を見る限り、公的資金の注入は望ま しくないが、やらざるを得ない状況」

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