ブラジルのヴァリ:スイスのエクストラータの買収交渉打ち切り(3)

鉄鉱石生産で世界最大手、ブラジルのヴァリ (旧通称リオドセ)は25日、発電所向け石炭輸出で世界最大手、スイスのエク ストラータの買収を目指し進めていた交渉が打ち切られたことを明らかにした。 ヴァリは、エクストラータの筆頭株主であるスイスの商品取引大手グレンコア・ インターナショナルが原因だと指摘した。

ヴァリのロジャー・アニェリ最高経営責任者(CEO)はサンパウロで記者 団に対し、「われわれはいつでも交渉を再開する用意がある」と語った。ブラジ ル紙、フォリャ・ジ・サンパウロは14日、ヴァリが買収提示額を従来の780億 ドルから900億ドル(約9兆円)に引き上げたと報じた。

買収が成功すれば、ヴァリの銅や石炭、亜鉛の生産量は増加し、オーストラ リアのBHPビリトンを抜いて資源世界最大手となるはずだった。アニェリCE Oは、エクストラータ株34%を保有するグレンコアが、統合後の会社が生産す る商品を販売する権利を求めていると語った。

米銀JPモルガン・チェース傘下のオード・ミネットのアナリスト、ピータ ー・アーデン氏はグレンコアの要求について、「ヴァリは非常に優良なブランド をいくつか保有していることから、買収の障害になっただろう」と指摘。「業界 ではヴァリの製品は良く知られている」と述べた。

サンパウロ株式市場でヴァリの終値は前日比5.2%高の48.53レアルと、発 表前の47.48レアルから上げた。ロンドン市場でエクストラータの終値は前営業 日比233ペンス(6.7%)高の3716ペンス。時価総額は363億ポンド(約7兆 2800億円)となった。

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