バフェット氏の優位さ際立つ-信用市場の動揺でLBO融資は枯渇

米投資会社ブラックストーン・グループの 共同創業者スティーブン・シュワルツマン氏(61)は、信用市場の動揺で手詰 まり状況に陥っている。買収先の資産を担保に買収資金を借り入れるレバレッ ジド・バイアウト(LBO)向けの融資を、ウォール街の金融機関が敬遠して いるためだ。

対照的なのは、保険・投資会社バークシャー・ハサウェイの会長、ウォー レン・バフェット氏(77)だ。同氏は保険事業から得たコストのかからない投資 資金590億ドル(約5兆9000億円)を保有しており、引き続き投資対象を探し ている。

両氏は過小評価されている企業を見いだすという同じゴールを目指し、異 なるアプローチを取っている。投資家は少なくともこれまでのところ、バフェ ット氏のやり方の方が優れているとみているようだ。

米サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)危機で、米株式 市場の指標、S&P500種株価指数が昨年10月9日に付けた最高値から最大

19.7%下げて以来、バークシャー株は5.4%高となっている。一方のブラックス トーン株は43%安だ。

ニューヨークのヘッジファンド、アクアマリン・キャピタル・マネジメン トのガイ・スパイアー最高投資責任者(CIO)は、「こうした市場環境下で は、 バフェット氏に非常に大きな利点がある。LBO向け融資は干上がっており、 バフェット氏が投資先を見つけるのに、より適切な時期になるだろう」と述べ た。

LBO企業

ブラックストーンが10日発表した2007年10-12月(第4四半期)決算は、 前年同期比89%減益となり、信用市場の混乱に伴うもろさが浮き彫りとなっ た。同社のトニー・ジェームズ社長は20日のインタビューで、「株式と信用市 場でともに相場が下落しており、われわれの短期的な利益が影響を受けると見 込むのは正当だ」と語った。

ブラックスストーンのシュワルツマン氏は昨年、業界の記録を塗り替える 217億ドルの資金を調達したが、信用市場へアクセスができなければ、同社を はじめとするLBO企業は投資家が求める年間でプラス20-30%のリターン (投資収益率)達成が難しくなるとみられる。

バークシャーが2月に公表した年次報告書によれば、同社がゼネラル再保 険などの各部門を通じ集めた保険料は07年末時点で590億ドルに達した。

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