エクソン:時価総額が世界首位に迫る-原油高がペトロチャイナに打撃

米石油会社エクソンモービルの時価総額が、 世界首位である中国のペトロチャイナ(中国石油)に迫っている。原油相場が過 去最高水準にあるものの、コストの上昇や中国政府による燃料の価格統制の影響 で、ペトロチャイナは原油高騰を利益に結び付けられていない。

ペトロチャイナの時価総額は、1兆ドル(約100兆円)に達した昨年11月 5日時点の半分以下に落ち込んでいる。米グローブ・クリーク・アセット・マネ ジメントのデビッド・フォーリー氏によると、原油相場が1バレル当たり100ド ルを突破したが、中国ではガソリンの上限価格が設定されているため、同国にお ける石油精製事業は赤字となっている。

エクソン株を含め7億5000万ドル相当の運用に携わるフォーリー氏は「中 国では政府の規制により、燃料をコストと比較して非常に安い価格で販売しなけ ればならない。原油高騰がペトロチャイナの石油精製事業の損失につながること を、投資家たちは認識しつつある」と指摘。「他の新興市場も打撃を受けてい る」との見方を示した。

ペトロチャイナの時価総額は、昨年11月5日時点ではエクソンモービルを 約5140億ドル上回っていたが、現在では差額は約8億ドルまで縮小している。 世界の経済成長の鈍化により銅やトウモロコシなど商品の需要が後退するとの懸 念を背景に、中国の原料関連株の売りが拡大していることもペトロチャイナにと って打撃になっている。

エクソンモービルの2007年の通期利益は406億ドルと、米企業としては過 去最高となった。時価総額は4598億ドル。一方、ペトロチャイナの時価総額は 4606億ドルとなっている。

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