債券相場は一段安、国内株が午後に上昇幅拡大-入札結果は予想下回る

債券相場は一段安(利回りは上昇)。前日の 米国市場で株高・債券安となった流れを継続しているほか、日経平均株価が一 時は300円超の上昇となったことが売り材料視されている。この日実施の2年 利付国債入札の結果が市場予想を下回ったこともヘッジ売りなどを促している。

日興シティグループ証券シニアストラテジストの山田聡氏は、信用不安の 高まりを背景に安全資産に資金が流れる「質への逃避」が一巡した海外市場の 流れを受けたと説明。そのうえで、午後に入り発表された「2年債入札の結果 が市場予想より若干弱かったことを受け、一段安となった」と指摘した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比25銭安の140円40銭で寄り付 いた。いったん、140円47銭まで戻した後、午前は34銭安の140円31銭で終 えた。午後に入ると、140円16銭まで下げた。

日経平均株価は上昇。午後1時55分現在、前日比295円47銭高の1万2775 円56銭。一時は300円超まで上昇する場面もあった。

岡三証券投資戦略部の坂東明継シニアストラテジストは、きょうの債券相 場の動きは先物が主導しているとの見方を示したうえで、「午後に入り、日経平 均が上げ幅を拡大させたことを受けて、先物中心に一段安の展開となっている」 と説明した。

新発10年債利回りは1.27%

現物債市場で新発10年物の290回債利回りは、前日比2ベーシスポイント (bp)高い1.27%で取引開始。その後は1.265%で取引されていたが、午後1 時半以降は再び1.27%で取引されている。

2年債入札結果-テール拡大・倍率低下

財務省が実施した表面利率0.6%の2年債(267回債)の入札結果によると、 最低落札価格が100円5銭(最高利回り0.574%)となり、市場予想(100円6 銭5厘)を下回った。平均落札価格は100円6銭5厘(平均利回り0.567%)。

最低と平均落札価格との差(テール)は1銭5厘となり、前回債の6厘か ら拡大。応札倍率は2.82倍となり前回債の3.65倍を下回った。

日興シティ証券の山田氏は、最低落札価格が市場予想を下回ったうえ、テ ールが拡大し、倍率も低下したと指摘。「入札結果は市場対比であまりよくなか った」と評価した。

一方、「きょうの入札に関しては慎重な見方があった。結果は、まずまずと いったところ」(岡三証券の坂東氏)との声もあった。

(債券価格)                           前日比      利回り
長期国債先物6月物         140.25      -0.40       1.408%
売買高(億円)             25951
10年物290回債            101.15                 1.27%(+0.02)

--共同取材:Teso Yumi、宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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