【個別銘柄】新日鉄、不動産、仙台関連、ブクオフ、日電硝、ラパルレ

25日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

新日本製鉄(5401):2.6%高の506円と続伸。欧米向けの出荷で地理的 に有利なブラジルで、大型製鉄所を建設する方向で最終調整していると25日 付の日本経済新聞朝刊で報じられた。実現すれば、日本の鉄鋼大手が海外で鉄 鉱石から粗鋼を生産する高炉を持つのは初めてとなり、グローバルな成長戦略 への評価が高まった。

不動産株:三菱地所(8802)は1.7%高で始まるが、午前終値は2.3%安 の2335円と大手不動産株が総じて軟調。国土交通省が24日夕に発表した1月 1日時点の公示地価は全国平均・全用途で前年比1.7%上昇と、2年連続で上 昇したものの、これまで回復をけん引してきた都心部で伸び率鈍化も確認され た。昨年後半からの米サブプライム住宅ローン問題などの影響が出てきた格好 で、「不動産株を取り巻く環境は足元で厳しさを増し、手放しで買える状況で ない」(日興コーディアル証券・橘田憲和ストラテジスト)と見られた。

仙台関連銘柄:仙台を地盤に分譲マンションを手掛けるサンシティ (8910)が6%高の1万5100円と連騰。七十七銀行(8341)も0.5%高の570 円、東北ミサワ(1907)も0.7%高の271円と堅調。08年公示地価で、全国で 上昇率が最も高かったのは商業地で仙台市青葉区中央1丁目の40.1%だった。 仙台では、不動産開発大手の森トラストが同地で過去最大規模の大型開発を進 行中。仙台市の住宅地も平均で1991年以来、17年ぶりに上昇に転じた。森ト ラスト総合リート(8961)は0.7%高の87万8000円。

ブックオフコーポレーション(3313):制限値幅いっぱいのストップ高水 準となる100円(20%)高の602円買い気配。日本政策投資銀行などが出資す る投資ファンドが筆頭株主になると発表しており、今後の経営などへの好影響 を見込む買いが急増した。創業者などが保有株を同ファンドに売却する。

日本電気硝子(5214):11%高の1515円と急反発。一時1548円まであり、 約1カ月ぶり水準を回復した。液晶向けガラスの需要が伸長、生産能力アップ や生産効率の改善も順調に進み、08年4-6月期も業績拡大が続くとの見通し を会社側が示し、業容の好調さが見直された。24日に示した4-6月期の連結 営業利益見込みは、前年同期比30-50%増の約244億円-281億円。

三井物産(8031):4.1%高の2005円と急反発。カタールで大型発電・造 水事業に乗り出し、総事業費が4000億円超と日本企業による海外発電事業と しては最大級と25日付日経新聞で報じられ、今後の業績への好影響を期待し た買いが膨らみ、これを契機に中東での商機が拡大するとの見方も広がった。

富士紡ホールディングス(3104):5.2%高の162円と5連騰。08年3月 期末に2円の配当を実施すると24日に発表。収益性の向上や借入金の大幅圧 縮など財務体質の改善を背景に、11期ぶりの復配となる。

ラ・パルレ(4357):制限値幅いっぱいのストップ安水準となる3000円 (13%)安の2万1000円売り気配。東京都内17店舗に関し、特定商取引に関 する法律および東京都消費生活条例に基づき、東京都から業務の一部停止命令、 勧告を受ける。停止期間は3月25日から6月24日までの3カ月間。支払い能 力の乏しい若年層に返済困難な高額契約をさせていたほか、誤解を与える広告 で誘引、迷惑を覚える勧誘を行ったことなどが法律、条例に抵触した。

ケンウッド(6765):3.7%高の112円と4日続伸。ナビゲーションシス テム大手の米ガーミン社との提携を拡大し、市販向けAV(音響・映像)一体 型ナビの独占販売協定を締結したと25日に発表。提携により、開発費負担が 軽減できるとの見方が広がった。

久光製薬(4530):5.8%高の3810円で午前を終え、2006年8月に付けた 上場来高値の3910円に迫る。4月8日公表の2008年2月期決算を控え、消炎 鎮痛貼付剤「モーラステープ」に主導された業績上振れ期待が高まっている。 足元で海外機関投資家の訪問取材が増えていたこともあり、海外勢が同社株を 購入しているとの観測も広がった。

西松屋チェーン(7545):4.3%高の1077円と反発。一時1079円と、お よそ2カ月ぶりの水準を回復。3月の既存店売上高が前年同月比6.4%増とな ったことを受けた。客単価は1%減ったが、客数は7.4%増と伸びた。

丸紅建材リース(9763):4.9%高の171円と5日続伸。大型H形鋼を取 り扱う関連会社やタイの合弁会社が当初を上回る業績で推移、貸倒引当金戻入 益など特別利益の計上もあり、08年3月期の連結純利益計画を従来予想の5億 4000万円から7億3000万円(前期比では9.5%減)に増額修正している。

矢作建設工業(1870):午前10時15分すぎから下げに転じ、一時9.2% 安の396円まで下落。会社側は午前10時に、3月24日付で国土交通省から建 設業法規定に基づいて営業処分を受けたと発表。名古屋市発注の地下鉄6号線 延伸工事における入札で、公正取引委員会から独占禁止法規定による排除措置 命令を受けたことに伴う。営業停止の範囲は岐阜、静岡、愛知、三重各県の土 木工事に関する営業のうち、公共工事にかかわるものなどで、停止期間は4月 7日から5月6日までの30日間。

日本航空電子工業(6807):一時7.5%安の695円まで大幅続落。ゴール ドマン・サックス証券では投資判断を従来の「買い」から「中立」に、目標株 価を1350円から850円にそれぞれ引き下げた。成長を支えてきた液晶テレビ 向けコネクタの単価下落の継続、設計合理化による事業機会の縮小が今後の業 績に与える影響は大きいと判断したため。

三ツ星ベルト(5192):5.6%安の416円。原材料価格の上昇や円高・ド ル安による為替差損で、今期(2008年3月期)の連結純利益が従来予想と比べ 6割近く落ち込む見通しと24日に発表。大幅な収益悪化を受け、17日に付け た52週安値(401円)をうかがう。同社は運搬用ベルトなどを生産。

NIPPO(1881):4.3%安の623円と反落。25日付の日経新聞朝刊は、 建築基準法改正でマンションの完成が遅れ、周辺の道路塗装にも影響が及び、 08年3月期の連結営業利益が従来予想に届かないと報道。同様に利益計画未達 の可能性が指摘された前田道路(1883)も一時3.6%安の830円まで続落。

コア(2359):一時5.7%高の689円。4月1日付で組織変更すると発表。 本社機構ではビジネスモデルの変化に対応した営業力を強化するため、営業本 部を設置し、全社の購買業務の企画・統制・管理を行うために資材本部を設置 するとしている。午前終値は2.9%高の671円。

海運株:商船三井(9104)など大手を中心に買われ、東証海運指数は

3.7%高で午前の上昇率は33業種中、ガラス・土石製品に次いで2位。収益に 逆風となる原油高、円高の動きが一服しているほか、3月期末の権利付き最終 売買日とあって、商船三井の場合で2.69%と、東証1部の平均1.85%をしの ぐ配当利回りの高さにも投資家の目が向いた。

三井ハイテック(6966):2.9%高の745円と、きょうの高値水準で午前 を終了。準となった。急激な円高が要因となり、09年1月期の営業利益は大幅 減益見通しながら、株価がPBR(株価純資産倍率)1倍割れの水準まで下落 しており、同時に発表した自社株買い実施が下支え要因になると期待された。

浅沼組(1852):9.6%安の122円と大幅反落し、午前の東証1部の下落 率1位。資材コスト高や特別損失計上の影響で、08年3月期の連結純利益が 28億円の赤字に転落するもようと24日に発表。従来計画は1億3000万円の黒 字、前期は52億6400万円の赤字だった。

オーイズミ(6428):8.9%安の297円と4日ぶりに急反落。08年3月期 の連結純利益が1億7400万円と、従来予想の6億円を71%下回る見通しとな ったことを受けた。遊技業界では、遊技参加人口の減少傾向が続き、大型遊技 場運営企業のダイエーに対する債権の特別損失も利益を押し下げる。

モロゾフ(2217):一時1.7%高の300円まで上昇。バレンタインデーな どのイベント商戦が好調、24日公表の2008年1月期決算は想定通り53%の営 業増益を実現し、92年1月期以来の水準を回復した。ただ、カカオや小麦粉な ど原材料の想定以上の高騰から、09年1月期の営業利益は前期比33%減の6 億5000万円を見込み、午前終値は0.7%高の297円にとどまる。

グッドウィル・グループ(4723):ストップ高水準の2000円(15%)高 の1万5700円まで大幅続伸。25日付の日経新聞朝刊は、Gウィルの堀井慎一 社長と筆頭株主となったユナイテッド・テクノロジー・ホールディングスの若 山陽一社長のトップ会談がきょう行われ、Gウィルが提携提案を拒否する意向 を伝えると報じていた。Gウィルは午前終了後に「そのような事実はない」と のコメントを発表。

カルナバイオサイエンス(4572):ジャスダックNEO市場に新規上場。 初値は公募価格の11万円を9.7%下回る9万9300円だった。研究開発費が負 担となり、09年12月期まで赤字継続が予想され、今後の研究成果を確認した いと買いが手控えられた。同社は、オランダの製薬会社である日本オルガノン からのスピンオフベンチャーとして神戸市に設立。がんなど細胞の異常増殖を 起こす「キナーゼ」をターゲットとした新薬にかかわる研究や創薬支援を手掛 ける。主幹事は三菱UFJ証券。

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