カルナバイオ株の初値は9万9300円、公募価格を9.7%下回る(2)

バイオベンチャーのカルナバイオサイエン スが25日、ジャスダックNEOに新規上場した。公募価格11万円に対し、初値 は1万700円(9.7%)安の9万9300円と、公募価格割れでのスタートとなった。 その後はさらに下値を探る展開となっている。研究開発費が負担となって2009 年12月期まで赤字継続が予想されており、今後の研究成果を確認したいとして 買いが手控えられた。

いちよし証券投資情報部の宇田川克己課長は、「赤字のバイオベンチャーに 対しては研究開発の進ちょく度合いを確認したいというのが市場のコンセンサス になっている」と指摘した。

同社は、オランダの製薬会社である日本オルガノンからのスピンオフベンチ ャーとして神戸市に設立された。がんなど細胞の異常増殖を起こす「キナーゼ」 をターゲットとした新薬にかかわる研究や創薬支援を手掛けている。

キナーゼの薬剤市場は、2010年には586億ドル(05年127億ドル)に拡大 すると予想されている。ただし、足元の業績は研究開発費用が先行。07年12月 期の単独売上高は5億1400万円、経常赤字は1億5900万円となった。08年12 月期売上高が7億1200万円、経常赤字は1億3400万円の見通し。2010年12月 期には売上高12億5300万円、経常損益は1億3800万円の黒字化を目標として いる。

同社の吉野公一郎社長は「現在6本の研究テーマを動かしている。重要な市 場と位置づける北米では今第2四半期に拠点を設け、北米事業を拡大させていき たい」と語った。

なお、上場に際しては公募8700株とオーバーアロットメントによる売り出 し1300株を実施した。主幹事は三菱UFJ証券。

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