三井ハイ株が反発、自社株買いで割安見直し-円高で09年1月期は減益

ICリードフレーム大手の三井ハイテック の株価が反発。午前終値は前日比21円(2.9%)高の745円と、きょうの高値水 準となった。急激な円高が要因となり、2009年1月期の営業利益は大幅減益見 通し。ただ、株価がPBR(株価純資産倍率)1倍割れの水準まで下落しており、 同時に発表した自社株買い実施が株価の下支え要因になると期待された。

会社側が24日に発表した09年1月期の業績計画によると、連結売上高は前 期比0.9%増の635億円、営業利益は25%減の25億円となる見通し。主力のリ ードフレームの売り上げが、薄型テレビ向けの需要増加から2%増の417億円と 伸びるものの、急激な円高による悪影響で利益面では大きく落ち込みそう。

同社は海外売り上げが5割に達しており、対ドルでの1円の円高は売り上げ を3%、営業利益を1億2000万円それぞれ目減りさせる。大森昌勝常務は、 「数量増加や生産性改善を見込むものの、円高が進んでいることで利益面は苦し くなりそうだ」と懸念を示している。前期の為替レートは対ドルで116円だった が、今期は105円を想定する。

一方、決算発表とともに、発行済株式数の1.2%に当たる50万株を上限と する自己株取得を決議したことも明らかにした。株価は円高や景気減速による業 績への影響が懸念され、昨年高値1789円から3月17日の上場来安値675円まで 62%下落していた。

丸和証券調査情報部の大谷正之次長は、「業績悪化を織り込む形で株価が大 きく下落していたことで、決算発表によって悪材料出尽くし感が出ている」と指 摘。自社株買い実施をきっかけに株価の下支え期待も高まったことで、「PBR

0.7倍という割安感からの見直し買いが入った」(同氏)と見ていた。

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