ジャスダック:大証とのシステム一本化を否決-特定株主の支配けん制

ジャスダック証券取引所の筒井高志社長 は24日夕の記者会見で、大阪証券取引所と売買システムを一本化する議案が 同日の取締役会で否決されたことを明らかにした。ジャスダック筆頭株主の日 本証券業協会が大証との間で進める株式売却などに影響を与える可能性がある。 ただ、ジャスダックと大証の経営統合に向けた協議は継続するとしている。

筒井社長は否決理由について、「システム統合を最終判断するまでの具体 的な条件が詰まっていなかった」と説明。中断していた次世代システム開発を 再開するという。通常なら市場運営会社の経営統合では大前提となるシステム 一本化案の否決は交渉の障害となる。ただ、筒井社長は「システム統合を完全 に否定したものではない」と、協議は今後も継続したい考えを示した。

また、ジャスダックは同日、同取引所の株主構成の在り方を取締役会の意 見として初めてまとめ「特定の一人の株主の意向で市場運営が左右されること がないよう求められる」との見解も公表した。明言は避けたものの、大証に過 半を売却したい意向の日証協をけん制した形だ。日証協はジャスダック株を 72%保有している。

日証協の安東俊夫会長は19日の記者会見で、システム統合を前提として 大証へのジャスダック株売却について詳細を詰めていく方針を表明。その上で、 2年後をめどに大証傘下のヘラクレス市場とジャスダックを統合させたい考え を示していた。日証協と大証によると、統合に向けた協議は日証協が米ゴール ドマン・サックスを大証が野村証券を財務アドバイザーとして進める。

--共同取材:日向 貴彦 Editor:Kazu Hirano

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