ゴールドマンやシティ、ARS入札不成立でも手数料受け取る-NY州

米ニューヨーク州は、入札方式証券(AR S)の入札不成立にもかかわらず、入札を仕切る金融機関10社に対し、2月半 ば以降60万ドル(約6000万円)余りを支払った。

米シティグループやゴールドマン・サックス・グループなど10社は、約40 億ドルのARSの金利を決める定期的な入札を仕切る手数料として、年間1000 万ドルを受け取っている。ニューヨーク州が提供したデータによれば、同州が2 月12日以降実施した201の入札のうち188が不成立となった。

ニューヨーク州の予算担当部門の報道担当、マット・アンダーソン氏は電子 メールで、「入札が不成立となるかどうかにかかわらず、われわれには契約に基 づき手数料を支払う義務があり、この契約を履行していく」との見解を発表した。

州・地方自治体は、ARSに関して金融機関に週およそ800万ドルの手数料 を支払う。ブルームバーグのデータによれば2月半ば以降、3300億ドル規模の ARS市場で、入札の約3分の2が不成立となっている。金融機関は、買い手を 十分に見つけられず入札が不成立となった場合でも、同額の手数料を受け取る。

アンダーソン氏によれば、ニューヨーク州はこの手数料契約について、10 社との再交渉は考えていない。この10社はシティ、ゴールドマンのほか、バン ク・オブ・アメリカ、ワコビア、UBS、JPモルガン・チェース、メリルリン チ、ベアー・スターンズ、モルガン・スタンレー、リーマン・ブラザーズ・ホー ルディングス。

アンダーソン氏は「入札の不成立を引き起こしたのは金融機関ではなく、金 融機関にはどうすることもできないARS市場のシステミックな問題だ」と指摘 した。

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