【きょうのチャート】中国はアジア経済の「救世主」にならず-UBS

UBSのアジア担当チーフエコノミスト、 ジョナサン・アンダーソン氏(香港在勤)によれば、2010年まで毎年約10% の経済成長が予想される中国は「アジアの他の地域の経済を今後の世界景気減 速から確実に守ってくれる存在ではない」という。

アンダーソン氏は24日までに発表したリポートで、中国の輸入が輸出と 比較して増加する見込みとしながらも、同国が購入する製品の種類によってア ジア太平洋の各国・地域が受ける恩恵は異なると説明している。

きょうのチャートは、オーストラリアと日本、韓国のそれぞれの総輸出に 対する中国向け輸出比率の推移を示した。データの開始日は、中国が人民元の 対ドル・ペッグ(連動)制を廃止した2005年7月。総輸出に対する比率では、 オーストラリアが最大の伸びとなっており、韓国の中国への輸出依存度は低下 している。

リポートによれば、これら3カ国のうちで世界景気の下振れに対する抵抗 力が最も強いのは、商品が中心のオーストラリアの輸出。その大部分が中国で 使われるためだ。韓国への打撃は、台湾やフィリピンと並んで最も大きくなる 可能性がある。これらの国・地域が中国に売る物品の約3分の2は「世界市場 にすぐに再輸出される」ためだという。

同氏はリポートで「中国本土が世界景気減速の圧力からの救世主になると いう明快なケースはもはやあり得ない。近隣の国や地域でもそれは同じだ」と 指摘している。

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