【個別銘柄】日産自、日水、D&M、航空電子、前田建、紙パ、石井表

24日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

日産自動車(7201):3.8%高の892円と3連騰。カルロス・ゴーン最高 経営責任者(CEO)が21日、2008年度の世界販売台数が新興市場の需要を 背景に、07年度の目標である370万台を超えるとの見通しを示唆。ゴーン氏 は、滞在中のマレーシアで記者団に対して述べた。ドル・円相場の円高一服な ども重なり、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)も買われるなど、東証輸 送用機器指数は1.7%高で午前のTOPIXへの上昇寄与度1位。

日本水産(1332):6.7%安の389円と4日ぶりに急反落。燃料費や原材 料高の中で販売価格への転嫁が進まず、2008年3月期の業績予想を下方修正 したため、収益の先行きを不安視した売りが増えた。新たな今期の連結純利益 予想は従来計画比20%減の96億円。米キング・アンド・プリンスの業績悪化 を踏まえ、のれんの減損損失計上や冷凍食品問題も響く。

ディーアンドエムHD(6735):制限値幅いっぱいのストップ高水準とな る前週末比80円(31%)高の341円で買い気配。21日に時事通信が報じたと ころによると、世界最大手の音響機器専業メーカーの米ハーマンインターナシ ョナルがD&Mの買収に名乗りを上げたがことが分かったという。

日本航空電子工業(6807):7.3%安の785円と4日ぶりに急反落。海外 売上比率が約5割と高く、円高が利益の目減りにつながっているほか、薄型テ レビなどでの値下げ圧力も利益率を押し下げている。今期(08年3月期)業 績の達成が困難となり、業績への失望売りが優勢。21日に今期の連結経常利 益見通しを従来の150億円から120億円(前期比11%増)に減額した。

前田建設工業(1824):9.5%安の276円と大幅反落。工事採算の悪化な どで08年3月期の連結営業損益は39億円の赤字見通しとなった。従来は37 億円の黒字を予想していたため、大幅な下方修正を受けて売り注文が集中。三 菱UFJ証券では投資判断「4(アンダーパフォーム)」を継続。

パルプ・紙株:北越製紙(3865)が8.6%高の456円、大王製紙(3880) が1.9%高の700円まで買われ、東証パルプ・紙指数は3.3%高と4連騰し、 午前の東証業種別33指数の上昇率で1位。22日付の日本経済新聞は、大王紙 が主力商品の印刷・情報用紙を5月下旬から再値上げする方針を固めたと報道。 原油高の影響で原材料が上昇したためといい、価格転嫁の伸展による業績への 好影響を見込んだ買いが先行した。

石井表記(6336):5日続伸で、一時14%高の2195円と昨年9月以来の 高値水準を回復。ディスプレイ・電子部品事業が好調に伸び、08年1月期の 連結営業利益が前の期比7.7%増の21億円と堅調だったことを受けた。09年 1月期も前期比51%増の32億円と、引き続き利益の拡大を見込む。

電気化学工業(4061):一時3.9%安の319円と反落。原材料価格の上昇 によるコストアップに加え、円高進行で輸出製品価格の手取りが減少し、08 年3月期の業績予想を下方修正した。連結純利益は従来予想比34%減の65億 円にとどまる見通し。前期は157億円。ただ、実績1株当たり純資産の333円 を下回っていることもあり、午前終値は0.6%安の330円と下げ渋り。

インプレスホールディングス(9479):12%安の1万820円と大幅続落。 投資有価証券の評価損計上などから、2008年3月期の連結純利益が17億円の 赤字に転落する見込みと21日に発表している。従来計画はゼロ、前期は3億 5100万円の黒字だった。書籍やDVDなどの企画・製作・販売、広告掲載な どを展開。午前の東証1部の下落率1位。

ナブテスコ(6268)11%高の1376円と4連騰。油圧機器や減速機の需要 が引き続き好調、新興国需要がけん引して来期も増益が有力視されることで、 業績期待の買いが膨らんだ。CLSAアジアパシフィック・マーケッツが投資 判断を「アウトパフォーム」から「買い」に引き上げたことも追い風。

島津製作所(7701):1.8%高の949円と4日続伸。11年3月期(10年 度)を最終年度とする3カ年の中期経営計画を21日に公表、営業利益を年

9.5%ずつ伸ばして行く方針を提示した。強気な見通しを好感した向きが、現 状の株価は割安とみて買いを入れた。午前の予想PERは18.6倍。

東京ドーム(9681):0.9%安の437円と続落。経営機構改革や財務体質 改善などを盛り込む中期経営計画を策定。最終年度の2011年1月期の連結売 上高目標は08年1月期比8億円増の885億円。ただ、完全子会社化に伴う負 ののれん償却で、経常利益は92億円と前1月期水準を29億円下回る。

エルピーダメモリ(6665):3.9%安の3170円と4日ぶりに反落。DRA M相場の低迷を理由に三菱UFJ証券が投資判断を従来の「1(強い買い)」 から「2(買い)」に引き下げている。嶋田幸彦アナリストは、DRAMスポ ット価格の低迷で08年1-3月期の営業赤字が07年10-12月期実績から拡 大するとの見方を示唆。「需要期となる7、8月には改善に向かうものの、同 社が想定する3ドル台後半への回復は困難」(同氏)とした。

進学会(9760):8%高の499円と3日続伸。21日に公表していた448 円で10万株の立会外分売が予定通り24日に終了したと発表し、広がっていた 需給悪化への懸念が和らいだ。立会外分売の実施を表明した翌日の今月11日 の取引では一時14%安と急落する場面があった。

アーバンコーポレイション(8868):4.1%安の495円と4日ぶりに反落。 ドイツ証券は21日付で、投資判断を従来の「BUY」から「HOLD」に、目標株価 を2300円から510円に引き下げた。

不二製油(2607):一時6.3%安の888円まで急反落。子会社が保有する 豆乳生産設備、中国子会社の保有する大豆ペプチド生産設備などの減損処理を 実施するほか、子会社株式の評価損、債務保証損失引当金の計上などを行うた め、08年3月期の最終利益が11億円の赤字に転落する見通しとなったことを 受けた。従来計画は33億円で、前期比1.3%増が見込まれていた。

ヤマダ電機(9831):4.5%高の8180円と急反発。22日付の日本経済新 聞朝刊は、大型店を中心とした積極出店効果で、09年3月期の連結経常利益 が今期推定比11%増の1000億円と、家電量販店では初の大台に乗せる見通し と報道した。

グッドウィル・グループ(4723):制限値幅いっぱいのストップ高水準と なる2000円(17%)高の1万3700円で買い気配。ユナイテッド・テクノロジ ー・ホールディングス(2146)が発行済み株式総数の30.4%を保有していた ことが、21日に関東財務局に提出された大量保有報告書で分かり、大口投資 家の登場を材料視する買いが優勢となった。保有目的は政策投資としている。 UテクノHは、半導体の製造派遣・請負の日本エイムと半導体中古装置販売の エイペックスによる共同持ち株会社。UテクノH株は10%安の17万9000円。

ジーンズメイト(7448):7.2%高の700円と続伸。3月度の既存店売上 高は前年同月比5.4%減、客数は9.5%減にとどまるが、客単価は4.5%上昇 した。気温の低さから春物の立ち上がりは苦戦する半面、徐々に気温が上昇し たことに伴い長袖Tシャツやパーカなど薄手羽織物が伸びてきている。

日新(9066):4.2%安の249円と4日ぶり反落。東南アジアの子会社で、 設備投資・システム投資によるコスト増や不良債権が発生、08年3月期の連 結純利益予想を従来計画比24%減の26億6000万円に減額したことを受けた。 前期実績は39億3700万円。

菊池プレス工業(5970):取引終了にかけて上げ幅を拡大し、4.8%高の 1698円と大幅続伸。午前10時40分に、6月末の株主を対象に1株を1.2株 に分割すると発表しており、流動性の向上を見込んだ買いが増える。

キヤノン(7751):0.7%安の4610円と小幅反落。米経済誌バロンズ最新 号(3月24日号)によれば、世界で最も優れた最高経営責任者(CEO)30 人のリストの中に、キヤノンの御手洗富士夫氏が新たに入った。このほか新規 に加わったのは、米シスコシステムズのチェンバース氏など。

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