債券は下落、株続伸や高値警戒感で-2年債入札控えヘッジ売りも(2)

債券相場は下落(利回りは上昇)。前週末の 欧米市場が休場となり、手がかり材料難となる中、日経平均株価の続伸や高値 警戒感から売りが優勢となった。あす実施の2年利付国債(4月債)の入札を 控え、先物市場ではヘッジ売りも出て、相場の押し下げ要因となった。

岡三証券投資戦略部の坂東明継シニアストラテジストは、先物相場は株価 が上昇に転じたことで下げ幅を広げたと説明。前週後半に見られたイールドカ ーブ(利回り曲線)の傾斜化を修正する動きが継続していると指摘。「先物など 割高の債券が売られ、割安な超長期債が買われている」と述べた。

東京先物市場で、中心限月6月物は前週末比11銭安の140円79銭で寄り 付いた。いったん、140円87銭まで下げ幅を縮めたが、再び売りが増えると、 一時は38銭安の140円52銭まで下落した。その後は140円60銭付近での推移 となり、結局は28銭安い140円62銭で午前の取引を終了した。

市場では、「先物相場はこれまで極端に上昇していたため高値警戒感があ る」(クレディ・スイス証券債券調査部の福永顕人アソシエイト)との指摘や「材 料難の中、株価をにらんだ展開。あすの入札を控え、ヘッジ目的の売りが出て いる」(三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジスト)といった声もあった。

日経平均株価は続伸。前週末比46円33銭高の1万2528円90銭で午前を 終えた。朝方は小幅反落で取引を開始したが、その後、上昇に転じた。

新発10年債利回りは1.28%

現物債市場で新発10年物利回りは、前週末の終値と横ばいの1.27%で始ま った。その後は緩やかに水準を切り上げ、午前の終値は1ベーシスポイント(bp) 高い1.28%となった。

一方、超長期債は堅調。新発20年債利回りは1bp低い2.02%で午前の取 引を終えた。

日興シティグループ証券シニアストラテジストの山田聡氏は、前週末 から超長期債が強く、短いゾーンが弱いと指摘。「利回り曲線がスティープニン グ(傾斜化)したことの巻き戻しで、フラットニング(平たん化)している」 と説明した。

法人企業景気予測調査、3四半期ぶり悪化

財務省と内閣府がこの朝発表した法人企業景気予測調査によると、1-3 月期の大企業・全産業の景況判断BSIはマイナス9.3と、3四半期ぶりのマ イナスとなった。前期(昨年10-12月)はプラス0.5だった。また、大企業・ 製造業のBSIはマイナス12.9(前期はプラス5.2)、大企業・非製造業のBS Iはマイナス7.2(同マイナス2.2)だった。

あす2年債入札

あす25日は2年利付国債入札が実施される。クーポン(表面利率)は、新 発2年債利回りが0.5%台後半で推移していることから、前回債と変わらずの

0.6%となる可能性が高い。発行額は前回債と同じ1兆7000億円程度。

市場では、「クーポンが0.6%なら波乱はないだろう。無難な結果とみてい る。0.5%に近づくと低下余地がないため不安が出てくる」(日興シティグルー プ証券の山田氏)といった見方や、「クーポン0.6%では問題はない。入札は無 難だろう」(岡三証券の坂東氏)との声がある。

(債券価格)                           前週末比     利回り
長期国債先物6月物          140.62      -0.28       1.378%
売買高(億円)              12251
10年物290回債             101.06                1.28(+0.01)

--共同取材:池田祐美 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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