今週の米経済:個人消費は減速の見込み、住宅販売は引き続き減少へ

今週発表される米経済指標は、個人消費が 減速し、住宅販売は引き続き減少する見込みだ。この10年間で最悪の住宅不況 を受け、米国の景気拡大がストップしていることが示される見通しだ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査(予想中央値)によ ると、商務省が28日発表する2月の個人消費支出(PCE)は前月比0.1%増 と、過去1年余りで最低の伸びが見込まれる。また、2月の新築住宅と中古住宅 を合わせた販売件数は過去9年余りで最も低い水準となりそうだ。

ドイッチェ・バンク・セキュリティーズのチーフ米国エコノミスト、ジョゼ フ・ラボーニャ氏は「米経済はリセッション(景気後退)の真っただ中のよう だ」と指摘。「われわれは労働市場の一段の悪化や家計部門の所得拡大の弱さ、 消費の後退に直面するだろう」と予想した。

不動産価格の値下がりや銀行の貸し渋り、雇用減少の中で、サブプライムロ ーン(信用力の低い個人向け住宅融資)市場の崩壊が今後も米経済全体に悪影響 を与えていくとみられる。景気見通しの悪化を受けて、金融市場の安定化や融資 の促進を目的とした米国の追加利下げが見込まれている。

ラボーニャ氏は、「市場金利がなかなか下がらないため、米金融当局は恐ら く複数の追加利下げに踏み切らざるを得ないだろう」と述べた。

失業増加や燃料コストが過去最高となったのに伴い、消費者信頼感や個人消 費が抑制されている。米商務省が13日に発表した2月の小売売上高は前月比

0.6%減と、予想外の前月比減少となった。自動車や家具などの売り上げ不振が 響いた。1月は0.4%増だった。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた予想中央値によれば、2月の個人所得 は1月に引き続き前月比0.3%増となる見込み。

全米不動者業者協会(NAR)が24日発表する2月の中古住宅販売は、前 月比で0.8%減少し年率485万件が予想されている。米商務省が26日発表する 2月の新築1戸建て住宅販売は57万8000戸と、過去13年間で最低水準になる 見込みだ。

商務省が26日に発表する2月の米製造業耐久財受注額は前月比0.8%増と なる見通し。

ブルームバーグ調査

日付     経済指標                       前回実績   予想
03/24    2月   中古住宅販売           489万      485万
03/24    2月   中古住宅販売(前月比)   -0.4%      -0.8%
03/25    3月   消費者信頼感指数     75.0       73.5
03/26    2月   耐久財受注(前月比)   -5.1%       0.8%
03/26    2月   耐久財受注(輸送用除く) -1.5%      -0.3%
03/26    2月   新築住宅販売             58.8万      57.8万
03/27    第4四半期  GDP               0.6%       0.6%
03/27    先週   失業保険申請件数          37.8万      37万
03/28    2月   個人所得(前月比)       0.3%       0.3%
03/28    2月   個人支出(前月比)      0.4%      0.1%
03/28    2月   PCEデフレーター      3.7%       3.5%
03/28    2月   コアPCE(前月比)     0.3%       0.1%
03/28    2月   コアPCE(前年比)     2.2%       2.1%
03/28    3月   米消費者マインド指数   70.5        70.0
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