債券はもみ合いか、株価やあすの入札を見極め―景気予測調査注目(2)

債券相場はもみ合いが予想される。前週末 の欧米市場が休場となり、手がかりに乏しく、国内株式相場の動向やあすの2 年国債入札をにらんで方向感に欠ける展開となりそう。朝方発表の1月-3月 の法人企業景気予測調査が弱い内容となれば、債券需給は良好のため、買いが 優勢になることも想定される。

三菱UFJ証券チーフ債券ストラテジストの石井純氏は、この日の長期金 利について、欧米市場が休場だったため手掛かりを欠くとしてもみ合いを予想。 ただし、「朝方発表される法人企業景気予測調査の内容が下振れすると、思惑的 な買いが先行する」との見方も示した。

東京先物市場の中心限月6月物は、前週末21日の通常取引終値140円90 銭前後で始まった後、日中は140円70銭から141円10銭程度のレンジで推移 すると予想されている。21日のロンドン市場は休場だった。

みずほインベスターズ証券・マーケットアナリストの井上明彦氏は、前週 末の海外市場が休場のうえ、きょうは欧州市場も休場となることから、「海外勢 の動きが弱まる」と見込んだうえで、「極めて割高になっている先物の上値は重 い」とみている。

21日の債券相場は下落(利回りは上昇)。朝方は買い先行で始まったものの、 日経平均株価の続伸や高値警戒感からポジション(持ち高)調整の売りが出て、 先物や中長期債は下げた。一方、超長期債は堅調。東京市場は連休の谷間で、 欧米市場が21日は休場となるため、全般的に商いは低調だった。

この日の朝方には1-3月の法人企業景気予測調査の発表がある。あす25 日には2年利付国債の入札が予定されている。

新発10年債利回りは1.2%台後半か

現物債市場で新発10年物の290回債利回りは、21日の終値1.27%前後で 始まり、日中ベースでは1.2%台後半での取引が見込まれる。

3月決算期末の接近で、売りと買いが交錯するとの見方も出ている。UB S証券チーフストラテジストの道家映二氏は、3月決算で有価証券を時価評価 する際、3月の月中平均を使う銀行、生命保険会社は少なくないと指摘。「今期 の着地に向けた債券での益出し売りが出やすい一方、来期を見据えた買いも入 る」と予想する。

日本相互証券によると、21日の業者間取引で新発10年物の290回債利回り は、前営業日比0.5ベーシスポント(bp)低い1.26%で取引開始後、いったん

1.245%まで低下した。その後は、徐々に水準を切り上げ、一時は1.285%まで 上昇した。結局、0.5bp高い1.27%で引けた。

一方、10年物国債の290回債利回りは、東京時間の前日午後3時時点で、 大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三菱UFJ証券各 社の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BBYF)によると1.27% だった。

(前週末の債券価格)                     前日比      利回り
長期国債先物6月物         140.90       -0.34        1.355%
売買高(億円)             33455
10年物290回債            101.15                 1.27%(+0.005)
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