サブプライム発祥の地カリフォルニア州、住宅危機は全米で最も深刻か

米カリフォルニア州の州都サクラメントの市 当局は近く、最大600人の職員を削減する可能性がある。約50年ぶりとなるこ の人員削減に加え、同市の警察や消防では予算が2割カットされる恐れがある。 原因は住宅市場の崩壊だ。

サブプライム(信用力が低い個人向け)住宅ローン産業の発祥地であるカリ フォルニア州は、住宅の値下がりが続くなか、どの州よりも重いつけを払ってい る。グローバル・インサイト(マサチューセッツ州)のアナリストによると、同 州の域内総生産(GDP)は2008年1-6月期(上期)に1.5%縮小し、米国 内で最大のマイナス成長を記録しそうだ。

住宅差し押さえに関するデータを販売するリアルティトラックや連邦住宅公 社監督局(OFHEO)によれば、昨年のカリフォルニア州の住宅差し押さえの 届け出件数と第4四半期の住宅価格下落は、それぞれ全米最悪だった。

サクラメントの財務部門の責任者、ラッセル・フェア氏はインタビューで 「不動産市場で起こっている問題の深刻さとその規模は、はっきり言って本当に ひどい」と述べた。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)と全米市長会(USCM) でエコノミストを務めるジェリー・ニッケルズバーグ氏の予測では、カリフォル ニア州の個人所得は08年末までに250億ドル(約2兆4900億円)減少し、不動 産の価値は6307億ドル分目減りする見込みだ。カリフォルニア州は最も人口が 多い州で、州のGDPは全米のほぼ7分の1を占めている。

業界ニューズレター、インサイド・モーゲージ・ファイナンスによれば、米 サブプライム住宅ローン会社の大手25社中ほぼ半数は、カリフォルニア州内に 本拠を構えている。調査会社ローンパフォーマンスのデータでは、全米の現在の サブプライムローン残高のほぼ4分の1が、カリフォルニア州内で借りられたロ ーンという。

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