昭電工株が05年8月来の安値に、UBS証が投資判断「売り」に下げ

ハードディスク(HD)外販で世界最大 手の昭和電工の株価が急反落し、一時2005年8月以来、2年7カ月ぶりの安 値水準に落ち込んだ。UBS証券では19日付で、HDD(ハードディスクド ライブ)事業のリスク顕在化の可能性などを理由に投資判断を従来の 「NEUTRAL(中立)」から「SELL(売り)」に引き下げている。今週に入り52 週安値圏で推移していた中、株価反転期待の後退による売り圧力が強まった。 一時、37円(10.8%)安の306円まで下げ幅が拡大した。

独立系投資顧問のマーケット・アンド・テクノロジーズ代表取締役の内山 俊隆氏は、「海外ヘッジファンドが国内株を3月末にも整理縮小する動きが強 まるとの観測が強まっている中で、外資系証券の投資判断引き下げが発表され、 昭電工株を投資家が一斉に手放している」と指摘していた。

昭電工株の信用取組状況を見ると、日証金ベースで19日時点の買い残が 131万株、売り残が28万株。買い残は18日時点から約15%減少していた。ま た、取引時間中に10%以上下落したのは06年11月8日(取引時間中で

10.3%安、終値で9.9%安)以来。

UBS証券では投資家向けメモで、昭電工について「2008年度はHDD のリスク顕在化の可能性」(村松高明アナリスト)に言及。垂直統合化が進む HDD事業では、08年は開発競争に遅れを取った最大手シーゲートがキャッ チアップする年になると見ており、「主要ユーザーからの価格圧力は高まる可 能性が高く、価格の下落5%程度でシェア拡大を織り込む会社計画は楽観的過 ぎるだろう」(同氏)とした。

そのほか同証では、潜在的に高い円高感応度、今12月期の予想PER14 倍はセクター平均の13倍よりやや割高である点などを指摘。投資判断を引き 下げ、目標株価もこれまでの400円から250円に下方修正している。250円は、 ROE(株主資本利益率)8%などをベースに適正PBR1.1倍の水準。

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