資源株が急落、商品市況下落で評価益減少を懸念-鉱業指数は下落1位

国際石油開発帝石ホールディングスや三井 松島産業、住友金属鉱山など資源関連銘柄が軒並み大幅安。世界的な景気悪化 への懸念から、国際商品先物市況の原油や金などが下落傾向に転じたことで、 在庫評価益の減少につながると警戒されている。資源開発を手掛ける三菱商事 や三井物産などの商社株も下げがきつい。

世界経済の成長鈍化に伴い、エネルギーや金属、穀物需要が後退するとの 観測から、商品先物相場は下落傾向を強めている。インテレス・キャピタル・ マネージメントの斉藤和彦チーフアナリストは、「商品市場への投資資金の波 は終わった」と語り、足元のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)は悪 く、商品相場が下落基調を継続するとの見方を示した。

20日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物(期近5月限) 相場は、前日比70セント(0.68%)安の1バレル=101.84ドルで終了。最高値 からの下落率は10%近くに達した。NYMEXのCOMEX部門の金先物4月 限は同25.30ドル(2.7%)安の1オンス=920ドルで取引終了。商品19銘柄で 構成するロイター・ジェフリーズCRB指数も今週に入って8.3%下げ、少なく とも1956年以降で最大の週間下落率を示した。

立花証券の平野憲一執行役員は、「商社は数少ない優良銘柄として個人投 資家が買ってきた」ことを指摘。「株式相場が下落する中でも堅調に推移して いた商品市況が悪化し、商社株の大幅安につながっていることはショックだろ う」と話した。

TOPIX鉱業指数の午前終値は前営業日比5.2%安の716.66ポイントで、 33業種中の下落率1位。2位は卸売、4位は非鉄金属、5位は石油・石炭製品 と、資源関連株の下落が鮮明になっている。

個別銘柄では、三井松島産業が同21円(9.9%)安の191円と急落し、ほぼ 2カ月ぶりの安値圏に沈んだ。このほか、三井鉱山、住友金属鉱山、丸紅、大 平洋金属も東証1部の下落率上位に入った。国際石油開発帝石ホールディング スは同6万円(5.5%)安の103万円と4連敗。

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