米金融会社CIT:信用枠73億ドルの資金引き出し-資金調達難で

米金融会社CITグループは20日、緊急 時用の信用枠73億ドル(約7200億円)から資金を引き出したことを明らかに した。信用格付けが引き下げられ、コマーシャルペーパー(CP)市場での資 金調達ができなくなったのが背景。これを受けて同社の株式および社債は売り を浴びた。

ジェフリー・ピーク最高経営責任者(CEO)は、資本市場での「長引く 混乱」が原因で資産売却を余儀なくされる可能性があると述べた。

CITは今年償還期限を迎えるCPが28億ドル相当あり、このほかの負 債も82億ドル抱えている。

債券調査会社クレジットサイツのアナリスト、リチャード・ホフマン氏は、 「信用収縮が相変わらず悪いなかで、緊急時の信用枠であるバックアップライ ンに手をつけてしまえば、足元がおぼつかなくなる」と語る。

ニューヨーク株式市場でCITの株価は一時、42%安の6.75ドルまで売 り込まれ、ほぼ6年ぶりの大幅安となった。その後売買が一時停止となったが、 取引再開後の午後2時6分現在は前日比3.37ドル安の8.27ドル。

全米証券業協会(NASD)の債券価格報告サービス、トレースによると、 CITの社債(発行額5億ドル、表面利率5.6%、2011年償還)は一時、額面 1ドルに対し68セントまで下落、2月26日には93セントだった。

格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスやスタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)が今週、CITの格付けを引き下げたことから、 同社の資金調達は困難になっていた。

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