NY外為(19日):円とスイス・フラン上昇、キャリー取引の解消進む

ニューヨーク外国為替市場では円と スイス・フランが主要通貨に対し上昇。金や原油相場が急落し、円やス イス・フランで調達した資金を投じていた投資家が商品の買いを反転さ せているとの観測が広がった。

金相場が2006年6月以来の大幅な下げとなり、原油相場がバレル当 たり4ドル以上も下落した後、円は主要16通貨すべてに対して上昇した。 米連邦公開市場委員会(FOMC)が18日にインフレ加速のリスクに言 及したことから、利下げペースが緩和するとの懸念を背景に商品相場が 下落した。

ニューヨーク時間午後4時4分現在、円はドルに対して1ドル=98 円90銭と、前日の同99円85銭から上昇した。円はユーロに対し、1ユ ーロ=154円42銭。前日は同155円95銭だった。スイス・フランはド ルに対し1ドル=0.9999フランと、前日の同1.0024フランから上昇し た。

ドルはユーロに対しては1ユーロ=1.5560ドル。前日は同1.5625 ドルだった。

大量のレバレッジ解消

マン・グローバル・リサーチのシニア通貨アナリスト、マイケル・ マルピード氏(シカゴ在勤)は「大量のレバレッジ解消が見られ、一部 の市場参加者は損失カバーのため、他市場での取引の手じまいを強いら れている」と述べた。また、ユーロ・ドル取引など「一部の一方的な取 引の調整が行われ、ドミノ効果を引き起こしている」と語った。

商品輸出国の通貨が急落。南アフリカ・ランドは円とスイス・フラ ンに対し少なくとも2.6%と大幅下落した。カナダ・ドルは米ドルに対 し2.3%安と、年初来最大の下げとなった。

前日のFOMCで政策金利は0.75ポイント引き下げられ、2.25%に 設定された。金利先物相場は2%への利下げ見通しを示していた。FO MCメンバーの2人はより小幅の金融政策調整を主張して、0.75%の利 下げに反対票を投じた。

フランス最大の銀行BNPパリバの通貨戦略世界責任者のハンスギ ュンター・レデカー氏は、FOMCのインフレコメントが「商品市場に 関する状況反転に」つながったと指摘。「ここ6-7週間続いていたト レンドの多くがこの日崩壊する格好となった」と付け加えた。

商品生産業者の下落を中心とする米株価指数の急反落も、この日の 円とスイス・フランの上昇につながった。

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