町村官房長官:日銀総裁空席は残念、長期化せぬよう対応検討(2)

町村信孝官房長官は19日午後の記者会見で、 福井俊彦日本銀行総裁の後任が決まらず空席となることが確実となったことに ついて「大変残念なことだ。率直に受け止めて空席が長引かないように対応を 検討したい」と述べた。新たな人事案を与野党に提示するめどについては「断定 的に言うことはできない」と語った。

福田康夫首相が提示した人事案が参院で2回にわたって野党の反対で不同 意とされたことが今後の政権運営に与える影響については「結果として不同意に なったことは残念なことだが、やむを得ないことだった。そのことによって総理の 指導力に陰りが出ることはないと思う」との見方を示した。

事態打開のために、民主党との話合い解散に応じる可能性については「今、 ここで解散してどういう意味があるのか。総理もその考えはまったくないと思って いる」と否定した。

また、国会で同意された西村清彦日銀審議委員と白川方明元日銀理事の副 総裁就任人事については、持ち回り閣議で決定した後、20日付で発令。21日 の閣議後に辞令を交付する、ことを明らかにした。このほかの発言は以下の通り。

「誠に残念な事態だ、これが国際社会にいいメッセージになるはずがない。 日本が国家の重要な政策を決められない。国家の重要な意思決定ができない のは由々しき事態だ。だからこそ政界再編であるとかいろんな議論が出てくる。 今のままでは国家としての意思決定ができない、これではまずいという思いが心 ある与野党の皆さんの中にあるからそういう話になるのではないか」

財政と金融の分離について:

「世界を見渡しても、財政の経験のある方が金融のトップに立っているケース はいくらでもある。財政と金融がもしバラバラの行動をとったときに、本当にそれ が、それぞれの国なり世界経済にいい影響を与えるのか」

「サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題も金融だけで片付く 問題なのか。財政的な対応もしないとこの問題は片付かない。まさにそこは財政 も金融も一体となって難しい問題を解決しようとしているのではないか。日本の 金融危機のときもそうだった」

「中央銀行の独立性を保つのは当然だし、それは制度的に十分担保できて いる。どういう人が総裁になったとしても、中央銀行の独立性は担保されると思っ ている。財政と金融がバラバラの方向に向かって進んでいったときに、とんでも ない経済的な混乱を引き起こすことになると思う」

「かなり偏った観点で野党が反対したことが一番の空席を生んだ原因ではな いかと考えている」

国会同意人事で衆院の議決を優先する規定を盛り込む日銀法改正について:

「一つの考え方かなと思っているが、今そういうことをやるべきタイミングでは ないと思う」

民主党の対応について:

「政局に持っていき、解散に持っていきたい、政局が最優先、政治的混乱を 起こすことが最優先であるという基本的発想で、国会同意人事にも対応している のではないか、と考えざるを得ない。残念なことだ」

白川氏を副総裁でなく総裁とする人事案を提示する可能性について:

「副総裁として提示して、同意を得た人を直ちに総裁としてお願いするという 不見識なことができるのか」

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