ブローカーは傷つかない-ベアーSの稼ぎ頭に他社から高給の採用通知

米証券会社ベアー・スターンズの従業員1 万4000人超は、株価急落を眺めながら解雇を覚悟していた。しかし、個人投資 家の口座を取り扱っていたブローカー550人の一部は、同業他社から採用通知 を受け取っている。しかもボーナス200万ドル(約1億9800万円)の確約付 きだ。

人材あっせん会社、ダイアモンド・コンサルタンツのミンディ・ダイヤモン ド社長によると、採用活動を進めているのは米メリルリンチとモルガン・スタン レー、シティグループ傘下のスミス・バーニー部門、スイスのUBSで、提示内 容にはブローカーが各社にもたらす年間収入の倍のボーナスが含まれている。手 数料収入で100万ドルを稼ぐブローカーなら、前払い金として150万ドルを、 残るボーナスを向こう3年間で受け取るのだという。

ダイヤモンド社長はこうした同業他社の動きについて、証券業界きっての稼 ぎ頭が多い「ベアーのブローカーを切望しているのだ」と語る。

ベアー・スターンズを1株当たり2ドルで買収することに合意した米銀JP モルガン・チェースは従業員維持を図るため、いわゆる引き留め策を提示するこ とができる。人材あっせんのターニング・ポイントのミッチ・ビジェベノ最高経 営責任者(CEO)は「ブローカーは傷つかない。傷つくのは営業やマーケティ ングなどを担当していた従業員だ」と語る。

モルガン・スタンレーの広報担当、ジェームズ・ウィギンズ氏によれば、同 行は今週、ベアー・スターンズの従業員12人を採用した。稼ぎ出す収入は計 2650万ドルだという。

メリルリンチの広報担当、エリック・ヘンドリックソン氏は電子メールで「競 争の激しい市場でわれわれは常に、顧客にとって最善の助言ができると信じる個 人を認識する作業をしている」と述べた。スミス・バーニーやUBSの広報担当 者はコメントを控えた。

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