【個別銘柄】野村、トヨタ、三菱電、アバコポ、武田、しまむら、丸文

19日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

野村ホールディングス(8604)など証券株:東証33業種の証券・商品先 物取引業指数は7.6%上昇し、業種別指数の上昇率でトップ。米証券大手のリ ーマン・ブラザーズ・ホールディングスとゴールドマン・サックス・グループ の2007年12月-08年2月(第1四半期)決算が、ともに市場予想を上回っ たことが安心感を誘った。野村HLDは8.7%高の1544円。

トヨタ自動車(7203):3.9%高の5080円と大幅続伸し、3営業日ぶりに 5000円台を回復。急速な円高が一服する中、ホンダ(7267)や日産自動車 (7201)など自動車株は軒並み高。ドル・円相場は一時1ドル=100円を回復、 直近で広がっていた輸出関連企業に対する採算悪化への懸念が後退した。

三菱電機(6503):5.9%高の804円と急反発。次世代DVD(デジタル 多用途ディスク)「ブルーレイ・ディスク(BD)」のレコーダー市場に参入 すると18日に発表。また、19日午前には太陽電池の生産能力を増強するとも 発表し、積極投資による将来の収益拡大を見込んだ買いが優勢になった。同社 株は18日に昨年来安値となる746円を付けたばかり。

アーバンコーポレイション(8868):13%高の500円と連騰し、一時80 円(18%)高の524円とストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)。英投資ファ ンドのダルトン・ストラテジック・パートナーシップ(ロンドン市)が、大量 保有していたことが判明。資金調達環境の悪化を受けて業績期待の後退から売 り込まれていたが、外資系運用会社の保有確認をきっかけに5%近い配当利回 りなどに市場参加者の目が向いた。

海運株:日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)をはじ めほぼ全面高。ドル建て運賃収入に影響を与えるドル・円相場で、直近の急速 な円高傾向に歯止めがかかりつつあることから、買い安心感が広がった。海運 株の指標とみられているバラ積み船の運賃指標、バルチック総合指数が、ここ 数日で下げ止まりの兆しを見せていることも支援材料。

武田薬品工業(4502):3.7%高の5050円と6営業日ぶりに反発。米製薬 大手アボット・ラボラトリーズが折半出資する米合弁会社を武田が完全子会社 化する方向で最終調整に入ったと、19日付の日本経済新聞朝刊が報道。連結 売上高の約5割を米国で稼ぎ出す体制を築くとしており、成長市場での収益拡 大が期待された。

ダイエー(8263):一時11%高の558円まで買われた。資本・業務提携 している国内最大手イオンのプライベートブランド商品「トップバリュ」を今 月20日から本格導入すると18日に発表。08年度の販売目標は250億円と、 当初の計画から50億円上積みし、今後の収益への貢献を見込んだ買いが先行 した。ただ、勢いは続かず尻すぼみとなり、終値は0.8%高の505円。

長谷工コーポレーション(1808):11%高の141円と大幅続伸。三菱UF J証券が18日付で、「強いアウトパフォーム」で新規に調査を開始した。目 標株価については230円としている。

丸文(7537):ストップ安(値幅制限の下限)水準となる100円(17%) 安の494円。東証1部の下落率で1位。海外向け携帯電話用の半導体需要が落 ち込んだことなどを理由に08年3月期の業績予想を下方修正。減配も決定し たため、業績停滞が長期化するとの懸念が強まった。

コマツ(6301):4.2%高の2595円と急反発。東証2部上場の日平トヤマ (6130)に対するTOB(株式公開買い付け)が終了したと18日発表。株式 の保有比率はTOB前から保有していた30.16%と合わせて96.44%に高まっ た。残りの株式を10月をめどに株式交換で取得し、日平トヤマを完全子会社 化する。日平トヤマは上場廃止になる予定。

丸三証券(8613):午後は売り気配が続き、ストップ安(値幅制限の下 限)となる100円(15%)安の586円で比例配分された。ストップ安配分は3 日連続。株式委託手数料の減少を背景に、08年3月期の期末配当金を5円に すると16日発表。中間配当は10円だったため、年間配は15円となる。前期 の年間配(70円)を55円下回る。

フォスター電機(6794):7.2%安の1819円と大幅に5日続落。大和総研 が18日付で、「3(中立)」で投資判断を開始した。

日清食品(2897):3.4%安の3420円と反落。JPモルガン証券が投資判 断を「中立」から「アンダーウエート」に引き下げた。目標株価も3800円か ら3000円に下方修正。値上げによる販売数量の減少懸念や、原材料価格の先 高観などから、来期(09年3月期)業績は鈍化する見通しと指摘された。

日本金銭機械(6418):主力の大証で7.6%安の803円と急反落。パチンコ などの遊技場向け機器製造が落ち込んだ上、為替差損や投資有価証券評価損の 計上もあり、08年3月期の連結純利益予想を前期比89%減の1億9000万円に 下方修正した。従来予想は8億円。

しまむら(8227):9.4%高の7580円と大幅続伸。19日付の日本経済新 聞によると、08年2月期の連結営業利益は前の期比5%増の350億円にとど まったもよう。女性向け衣料の売り上げが当初見込んでいたほど伸びず、従来 予想(394億円)を下回ったようだと同紙は伝えている。ただ、7期連続で最 高益を維持する見通しで、取引開始時から買いが優勢だった。

AQインタラクティブ(3838)、イノテック(9880):AQインタが 19%高の24万1000円、イノテックが6%高の638円とともに大幅高。東証が 18日、両社の2部上場を承認したと発表。流動性の向上などが期待された。

ユニー(8270):1%安の891円と反落。新設直営店の売上計画未達に加え、 専門店子会社のさが美、パレモ、鈴丹などの業績などを踏まえ、08年2月期 の連結純利益が従来予想を22億円下回る5億円に下方修正した。前の期は93 億200万円だった。

トレイダーズホールディングス(8704):ストップ安(値幅制限の下限)と なる2000円(12%)安の1万5310円で比例配分。2日ぶりに上場来安値を更 新した。急激な円高進行で損失を被る顧客が増えて預かり資産が減少、インタ ーネットによる為替証拠金の取引量が落ち込んだ。このため、08年3月期の 連結純利益予想を前期比57%減の8000万円に減額修正。従来予想は7億8000 万円と大幅増益を計画していた。

理想科学工業(6413):6.3%安の1366円。欧州で人件費が増えたほか、 想定以上に円高が進み、今期(08年3月期)利益が従来予想を下回りそうと 18日に発表。市場ではほぼ会社計画通りの業績を達成するとの見方が支配的 だっただけに、予想外の業績悪化として失望売りが膨らんだ。

オーシャンシステム(3096):ジャスダック市場にきょう新規上場。公開 価格(400円)を10%下回る360円で初値を形成した。終値は336円。新潟県 を地盤に食に関する事業を展開。直営店とフランチャイズチェーン(FC)の 加盟店を通じ、スーパーや弁当製造、食材の宅配などを手掛ける。

グローバル住販(3259):ジャスダック市場に新規上場。公募価格の10 万8000円を28%下回る7万8000円で初値を付けた。その後も売りが優勢で、 終値は6万9900円。首都圏で分譲マンションの開発・販売を手掛ける。

ビリングシステム(3623):東証マザーズ市場に新規上場。公開価格(13 万円)比57%高の20万4000円で初値を付けた。ASP(ソフトの期間貸 し)による決済サービスを手掛ける。終値は20万6000円と、初値水準をやや 上回った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE