米FRB:市場予想より小幅な利下げ-市場は落ち着いた反応

米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナ ンキ議長は18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、一部の投資家が見込 んでいた1ポイントの利下げを控えた。だが市場は落ち着いた反応を示し、米 株式相場はほぼ5年ぶりの大幅上昇となった。

今回のFOMCでは、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標の引き下 げ幅が0.75ポイントにとどまった。FOMCは声明で、追加利下げの余地があ ることを示すとともに、「インフレ見通しに対する不透明感が増した」と指摘 した。

UBSセキュリティーズの上級エコノミスト、ジェームズ・オサリバン氏 は「当局は依然として主要な焦点を、経済成長と市場からの景気に対する脅威 に当てている」と言及した上で、それでも今回の利下げ幅について「大きい動 きだ」との見方を示した。同氏は、グリーンスパン前FRB議長は1回のFO MC会合で0.5ポイントを超える利下げは実施しなかったと説明した。

FOMCの発表を受け、18日の米株式市場では、S&P500種株価指数が 前日比4.2%高の1330.74と、2002年10月以来の大幅な上昇率となった。ドル は円に対し9年ぶりの大幅上昇となった。

マクロエコノミック・アドバイザーズのチーフエコノミスト、ブライアン・ サック氏は「市場の期待が非常に脆弱(ぜいじゃく)なとき」に、利下げ幅を 投資家の予想を下回る水準に抑えるということは「ある意味で非常に勇気のあ ること」だと分析。

同氏は「FOMCはインフレリスクより金融の安定と景気リスクを優先し てきているが、声明はインフレリスクが政策判断の一部であることをわれわれ に思い起こさせた」と述べた。連邦準備制度で調査を担当した経歴を持つサッ ク氏や、元FRB理事でマクロエコノミック副会長のローレンス・マイヤー氏 は1ポイントの利下げを予想していた。

今回と1月22日の0.75ポイントの利下げは、約20年前にFF金利が金融 政策の中心的な手段となってから、最大規模の誘導目標の引き下げとなる。

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