原油先物価格が2年余ぶりにガソリンを上回る-精製マージンに打撃

原油相場が過去最高水準に達し、原油をガソリ ンなどの石油製品に精製する際の収益(マージン)が低下するなか、原油価格が18日、 ガソリン価格を2年余ぶりに上回った。

ガソリンの卸値に当たるニューヨーク商業取引所(NYMEX)のガソリン先物 相場は通常、精製コストを反映し、原料である原油より高くなっている。

NYMEXで取引される期近物のデータによると、ガソリンのクラック・スプレ ッド(原油精製による収益と原料コストとの差)は18日、一時、1バレル当たりマイ ナス2.465ドルまで低下した。過去1年間、クラック・スプレッドはプラスを維持し、 ガソリン先物価格は、米国の指標であるWTI(ウエ スト・テキサス・インターミデ ィエート)原油を1バレル当たり平均13.45ドル上回っていた。

ペトロマトリックス(スイス)のマネジングディレクター、オリビエ・ジャコブ 氏は18日付のリポートで「ガソリンのクラック・スプレッドがマイナスになっている ことは、原油が継続して割高になっていることを示唆している」と指摘。「ガソリン のクラック・スプレッドに基づけば、WTI原油は少なくとも1バレル当たり10ドル 割高になっている」との見方を示した。

ガソリンのクラック・スプレッドは2006年2月14日にゼロを下回り、取引終了 時点でマイナス1.404ドルとなった。データによると、07年2月にも一時、わずかに ゼロを下回ったことがある。

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