日本株は続伸、米証券決算や利下げで信用懸念後退-33業種すべて高い

朝方の東京株式相場は大幅続伸。米証券 大手の決算や米金融当局による利下げの実施を受け、信用収縮に対する過度の 悲観が後退している。一時は1ドル=100円台に乗せた円安・ドル高の動きも 支援し、日経平均株価は2日ぶりに1万2000円台を回復。三菱UFJフィナ ンシャル・グループが前日比5%超の上昇となるなど、銀行株や証券株、不動 産株の上げが目立つ。トヨタ自動車が3日ぶり5000円を回復するなど、輸出 関連株も軒並み高く、東証業種別33指数はすべて上昇。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「信用不安が後退し、最 悪の事態は回避できた。国内政治不安を抱え、あとは売買高がどこまで増える かが注目される」と指摘した。井原氏によると、日経平均の戻りめどは当面1 万3000円前後が意識されるという。

午前9時17分時点の日経平均株価は前日比324円11銭(2.7%)高の1 万2288円27銭、TOPIXは33.50ポイント(2.9%)高の1197.13。東証1 部の売買高は概算で1億9608万株。値上がり銘柄数は1446、値下がり銘柄数 は55。東証業種別33指数の騰落状況で値上がり率が高いのは、不動産、卸売、 保険、海運、機械、銀行など。

米証券決算は波乱なし、0.75ポイント利下げ

米ゴールドマン・サックス・グループとリーマン・ブラザーズ・ホールデ ィングスが18日発表した2007年12月-08年2月(第1四半期)決算は、と もに前年同期比5割減益となった。ただし、ブルームバーグ・ニュースがまと めたアナリスト予想は上回り、大きな波乱とはならなかった。

一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)ではフェデラルファンド(F F)金利の誘導目標を0.75ポイント引き下げ、2.25%に設定することを決定。 声明では、「経済活動の見通しは一段と悪化した」とし、今後も「必要とあれ ば、時宜を得た行動をとる」とした。「4月でも追加利下げの可能性が非常に 高い」(みずほ総合研究所ニューヨークの新形敦シニアエコノミスト)との見 方がある。

これらが材料視され、米国で信用収縮による過度の景気悪化懸念がやや後 退したことを受け、東京市場でも幅広い業種に買いが優勢となっている。なお、 米国時間19日には米証券大手モルガン・スタンレーの決算が予定されている。

ロームや武田薬が大幅高、ユニー軟調

個別に材料が出た銘柄では、年間配当を従来予想から上積みすると発表し たローム、米合弁会社を完全子会社化する方向で最終調整に入ったと19日付 の日本経済新聞が報じた武田薬品工業、工作機械メーカーの日平トヤマの議決 権96.44%を獲得したコマツがそろって大幅高。

半面、新設直営店の売り上げが計画に比べて未達だったことなどから、前 期業績が予想を下回ったもようのユニーは逆行して下落。今期業績予想を引き 下げた理想科学工業や丸文は売り気配。

--共同取材:曽宮一恵 Editor:Shintaro Inkyo

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