FOMC:0.75%利下げ-「成長見通し悪化」、物価見通し不透明(3)

米連邦準備制度理事会(FRB)は18日、 連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会合を開き、フェデラルファンド(FF) 金利の誘導目標を0.75ポイント引き下げ2.25%に設定することを決めた。決定 は8対2。フィッシャー・ダラス連銀総裁とプロッサー・フィラデルフィア連銀総 裁はより小幅の金融政策調整を主張して、議長案に反対票を投じた。

FOMCは声明で、「最近の情報が示唆するところによると、経済活動の見通 しは一段と悪化した」と指摘した。FOMCメンバーが1月29-30日の前回定例 会合で作成した経済予測では、今年第4四半期の実質国内総生産(GDP)が前年 同期比1.0-2.2%成長とされていた。

この日のFOMC声明では「見通しが一段と悪化する」と同時に、その見通しにも なお「下振れリスクが残る」と付け加え、景気後退リスクを示唆した格好となった。

インフレ見通しに不透明感高まる

経済調査会社マクロエコノミック・アドバイザーズのシニアエコノミスト、 ブライアン・サック氏は「金融市場の引き締まりは成長見通しを悪くし、それだ けでも積極的な政策対応を正当化する」と話す。

さらにこの日のFOMC声明は「インフレ見通しに対する不透明感が増した」 とも指摘、成長見通し悪化の一方で、インフレ加速のリスクがあることに言及し た。インフレ加速を警戒するフィッシャー、プロッサー両総裁はより小幅な利下げ にとどめることを主張して、0.75%の利下げに反対票を投じた。

FOMC定例会合によるFF金利誘導目標の引き下げは昨年9月18日以降、 5回連続。その間、1月22日の緊急利下げを含め、これで今回の利下げ局面の 下げ幅は合計3ポイントに達した。新たなFF金利誘導目標2.25%は、前回の 利上げ局面初期に当たる2004年12月の定例会合で設定された水準と等しい。

公定歩合は昨夏以降3.75ポイント下げ

FRBは16日に公定歩合を0.25ポイント引き下げ3.25%にするとともに、 プライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)による公定歩合での借り 入れを認める緊急流動性対策を発表していた。

FRBは18日のFOMC会合後にボストン、ニューヨーク、サンフランシ スコの3地区連銀から提出されていた申請を承認する形で公定歩合をさらに

0.75ポイント引き下げて2.5%に設定した。公定歩合はこれで金融危機が発生し た昨年8月から合計8回引き下げられ、下げ幅は3.75ポイントに達した。

リー・ホスキンス元クリーブランド連銀総裁はブルームバーグテレビジョン とのインタビューで、FF金利ならびに公定歩合0.75ポイントの引き下げにつ いて、「政策当局者は1ポイントではなく0.75ポイントを選択することで、一部 の反対者を取り込んだのだろう」との見方を示した。

ホスキンス氏はさらに「FOMC声明に失望した。彼らはインフレに留意しな がら、それをターゲットにするための真剣な努力をしていない」と批判した。

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