FOMC:FF金利0.75ポイント引き下げ-市場関係者の見方(2)

米連邦公開市場委員会(FOMC)は18日 開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利 の誘導目標を0.75ポイント引き下げ2.25%に設定することを決めた。決定は8 対2。フィッシャー・ダラス連銀総裁とプロッサー・フィラデルフィア連銀総 裁、より小幅の金融政策調整を主張して、議長案に反対票を投じた。

これについての市場関係者のコメントは以下の通り。

◎三菱東京UFJ銀行の上級金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏:

「市場が織り込んでいた1ポイントの利下げ幅は、インフレ見通しが一段 と不透明になるなか、大半の当局者にとっては受け入れるには若干大幅過ぎた」

「2003年の物価下落の時期に1%のフェデラルファンド(FF)金利が住 宅市場のバブルを招いたという懸念が背景にあるに違いない。FOMCは初め てこの利下げ幅で十分だとする自説を譲らない姿勢を示した」

「米金融当局は7日以来、4つの流動性供給策を講じてきた。0.75ポイン トの利下げによって、当局が現在の減速する米経済の立て直しには利下げだけ では不可能だと考えているとみられる」

「きょうの利下げは、市場環境の安定に寄与し、投資家心理や企業景況感、 消費者信頼感の改善につながるだろう。市場にとって景況感や信頼感が重要だ。 通常よりも大幅な利下げは、今必要とされている信頼感をもたらすだろう」

◎米銀バンク・オブ・ニューヨーク(BONYM)のチーフエコノミスト、リ チャード・ホーイ氏:

「投資家の間には、インフレ期待の高まりに対する懸念が幾分かある」

しかし「一般的には、景気が十分に弱くなるためインフレ率の上昇が永遠 に続くことはないとの見方が強い」

「当局の段階的な措置は、住宅バブルの醸成につながった」

当局は「2007、08年に十分な速さで信用危機の問題を乗り切っていない」

「当局は、次の一手の見通しを立てられていない」

「信用逼迫の度合いに左右されることになる。実際、当局の次の対応を決 めるのは、金融圧迫についての日々の出来事だ」

「金融市場の統制はとれている。当局は市場の流れに乗るような形で対応 に最善を尽くしている」

◎元米連邦準備制度理事会(FRB)理事のスーザン・バイズ氏:

バイズ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで米金融当局に ついて、「非常に高いインフレ率という環境において、彼らは対処できる限界に 近づいている」と述べた上で、インフレリスクを冒して利下げを実施したこと は「非常に重大なトレードオフだ」と指摘した。

◎UBSセキュリティーズの上級エコノミスト、ジェームズ・オサリバン氏:

「当局は依然として主要な焦点を、経済成長と市場からの景気に対する脅 威に当てている」

「0.75ポイントはそれでもかなり思い切った利下げ幅だ。市場は多少失望 したかもしれないが、大きい動きだ。声明も全体として、さらなる緩和方向を 示唆している」

「この利下げに反対するメンバーと多少の妥協をした可能性があるし、反 対しないメンバーも幾らかトーンダウンすることを支持したかもしれない。間 違いなく、金融市場の状態とともにドル安が決定に影響しただろう」

◎元クリーブランド連銀総裁、リー・ホスキンズ氏:

「声明には失望した。彼らはインフレを黙認しており、抑制に向け真剣に 努力していない」

「インフレの問題にふたをして、リセッション(景気後退)と戦うことは できない。米金融当局は将来、インフレと戦うコストを押し上げている恐れが ある」

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