米ゴールドマン:12-2月期は53%減益-市場予想ほど悪化せず(4)

時価総額で世界最大の証券会社、米 ゴールドマン・サックス・グループが18日発表した2007年12月-08 年2月(第1四半期)決算は、前年同期比53%減益となった。減益幅は 同社が株式を公開した1999年以来で最大だったものの、評価損と債券関 連の収入減が予想より小幅にとどまり、純利益はアナリスト予想を上回 った。

純利益は15億1000万ドル(1株当たり3.23ドル)と、前年同期の 32億ドル(同6.67ドル)から減少。ブルームバーグ・ニュースがまと めたアナリスト17人の予想平均は1株当たり利益2.59ドルだった。予 想レンジは1.95-3.40ドル。

ロイド・ブランクフェイン最高経営責任者(CEO)は、同業のベ アー・スターンズを身売りに追い込んだ信用市場危機を比較的無傷で乗 り切っている。資金繰り逼迫(ひっぱく)への懸念からリーマン・ブラ ザーズ・ホールディングス株は17日、19%安となった。

ゴールドマンのデービッド・ビニアー最高財務責任者(CFO)は 18日の電話会議で「流動性に関する当社のポジションは今までで最も強 い」として、「巨額の現金を手元に置いている」と述べた。

ゴールドマンの株価は前日比24.57ドル(16%)高の175.59ドルで 取引を終えた。

第1四半期利益は高利回り融資関連の評価損10億ドル(約980億 円)と保有する中国工商銀行株の1億3500万ドル相当の下落に押し下げ られた。住宅ローンと関連証券での損失は約10億ドルだった。

債券事業では住宅ローンと関連証券により約10億ドルの損失。さら に高利回り融資関連でも10億ドルの損失が出た。自己勘定取引部門は5 億3200万ドルの損失。中国工商銀株やその他の株式、不動産投資の価格 下落が響いた。同部門の前年同期利益は17億ドル。

資産運用事業の収入は23%増の13億2000万ドル。顧客からの資金 は290億ドルの純流入だった。ヘッジファンド向けの証券サービス部門 の収入は38%増の7億2200万ドル。

最大部門である債券・為替・商品部門の収入は32%減の31億4000 万ドル。株式トレーディング収入は19%減の25億ドル。投資銀行事業 の収入は32%減の11億7000万ドルと急落した。

純収入総額は前年同期比35%減の83億ドルとなり、99年以来で最 大の減少だった。株主資本利益率(ROE)は14.8%と、前年同期の 38%から低下した。

ファーガソン・ウェルマン・キャピタル・マネジメントで運用に携 わるラルフ・コール氏は決算発表前に、ゴールドマンは「事態をうまく 切り抜けている。リスクは同業者の中で最小だろう」と話していた。同 氏はゴールドマンの同業他社に比べた強さが引き続き業績に寄与するだ ろうとして「ベアー・スターンズへの不信感のおかげでゴールドマンは シェアを伸ばしたようだ」と話した。

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