米リーマン:12-2月期、予想より小幅の57%減益-株価46%高(3)

米証券大手のリーマン・ブラザー ズ・ホールディングスが18日発表した2007年12月-08年2月(第1 四半期)決算は、前年同期比57%の減益だった。ただ、減益率はアナリ スト予想を下回った。同社はまた株主に対し、存続に必要な資本を十分 に有しているとあらためて訴えた。同社株価は46%急伸、前日の過去最 大の下げを相殺し、さらに上昇した。

純利益は4億8900万ドル(1株当たり81セント)と、前年同期の 11億5000万ドル(同1.96ドル)を下回った。1株当たり利益はブルー ムバーグがまとめたアナリスト16人の予想平均72セントを上回った。

リーマンのリチャード・フルド最高経営責任者(CEO)は発表資 料で、市場は依然、「課題が多い」との見方を示した。アナリストが米 4大証券の中でリーマンが最大の手元流動性を有していると指摘するな か、同CEOはリーマンの存続について顧客ならびに債権者の説得に努 めてきた。

インスティチューショナル・クレディット・パートナーズのシニ ア・マネジングディレクター、カルロス・メンデス氏は「意外にも、リ ーマンはほとんど打撃を受けていない」と指摘。「これは偶然で起こっ たことではなく、リスク管理がしっかりしているということだ」と付け 加えた。

リーマンの第1四半期利益は住宅ローン市場の低迷による18億ドル の評価損に押し下げられた。資産評価額の下落で債券部門収入は前年同 期比88%減少し2億6200万ドルだった。一方、株式部門収入は前年同 期比6%増加の14億ドル。企業の買収・合併(M&A)助言手数料は同 34%増の3億3000万ドル、投資管理収入は39%増の9億6800万ドルだ った。

収入減少

第1四半期の総収入は前年同期比31%減の35億ドル。株主資本利 益率(ROE)は8.6%と、前年同期の24%から低下した。

同社のキャッシュと、売却が容易な資産の総額は2月末時点で980 億ドルと、前期とほぼ同水準にとどまった。

ドイツ銀行のアナリスト、マイク・マヨ氏は17日のリポートで、 「リーマンはベアーとは違う」との見方を示した。同氏は「リーマンの 流動性はもっと高く、主要取引相手からの支援もある。フランチャイズ は一段と多様化している」と指摘した。

リーマンの株価は前日比14.74ドル高の46.49ドルで取引を終えた。

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