NY外為:ドルは対円2.5%急伸、99円75銭-0.75ポイント利下げで

ニューヨーク外国為替市場ではドル が円とユーロに対して上昇。対円では9年ぶりの大幅高となった。米連 邦公開市場委員会(FOMC)では景気てこ入れと金融市場の信頼回復 を目指して0.75ポイントの利下げが実施された。

朝方は証券大手のゴールドマン・サックス・グループやリーマン・ ブラザーズ・ホールディングスの第1四半期利益が予想より良い内容だ ったことを手がかりに株価指数が上昇。これを受けてドルは対円で堅調 に推移していた。午後に入り、FOMCの利下げ幅が多くのトレーダー が予想していた1ポイントより小幅にとどまったことが好感され、ドル はユーロに対して5営業日ぶりに反発した。

ゴールドマン・サックスの上席通貨ストラテジスト、ジェンズ・ノ ードビグ氏は「システミックな悪化への懸念が弱まった。ドルのネガテ ィブ要因が一つ除かれたことは明らかだ」と語った。

ニューヨーク時間午後4時41分現在、ドルは円に対して前日比

2.5%高の1ドル=99円75銭。1999年1月以来の大幅な上げとなった。 前日は同97円33銭。前日は証券大手ベアー・スターンズの身売りを材 料に、ドルは一時95年8月以来の安値を付けていた。18日のドルは対 ユーロで1ユーロ=1.5628ドルと、前日の1.5729ドルから上昇。前日 はユーロ導入以来の安値を更新していた。円は対ユーロで1ユーロ=155 円80銭と、前日の同153円7銭から下落した。

円は主要16通貨全てに対し下落した。円を調達通貨とするキャリー トレードが復活したことが背景で、対ブラジル・レアルでは4.5%超下 落した。

金利差

FOMCが発表した声明は、この日の措置が「市場の流動性促進を 目指したこれまでの措置と合わせ、景気が時間をかけて緩やかに成長す るのを助け、経済活動へのリスク緩和に貢献する」と指摘。「しかしな がら、経済成長には下振れリスクが残っている」と続けた。

2.25%への利下げはブルームバーグ・ニュースがまとめた調査の予 想中央値と一致した。18日のFF金利先物相場はただ、1ポイントの利 下げ確率がほぼ90%との見方を示していた。一方のユーロ圏政策金利は 6年ぶり高水準の4%に設定されている。

ウエストパック銀行のシニア通貨ストラテジスト、リチャード・フ ラヌロビッチ氏は「金利差はドルにとってそれほど不利ではなくなっ た」と指摘。「外為市場では1ポイントの利下げが完全に織り込まれて いた」と述べた。

FOMCメンバーの2人はより小幅の金融政策調整を主張して、

0.75%の利下げに反対票を投じた。さらにこの日のFOMC声明は「イ ンフレ見通しに対する不透明感が増した」と指摘した。

ショートスクイーズ

オンライン外為取引会社ゲイン・キャピタル傘下のフォレックス・ ドット・コムの為替チーフストラテジスト、ブライアン・ドラン氏は 「予想より小幅な利下げを受けて、ドルのショート(売り持ち)ポジシ ョンの多くが買い戻された」と述べた。

円はポンドに対しては前日比2.9%安、対ニュージーランド(N Z)ドルでは3%下げた。円と同じくキャリートレードの調達通貨とし て使用されることの多いスイス・フランも主要通貨に対して下落した。

スタンダード・チャータード銀行のシニア通貨ストラテジスト、マ イク・モラン氏は、「FOMCは市場を圧迫する懸念を和らげるために 最小限のことを実施した」と述べた。また、朝方に比べて「リスクセン チメントはやや良くなっている」と語った。

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