【個別銘柄】保険、非鉄、武富士、ウシオ、マツキヨ、東製鉄、ガリバ

18日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

保険株:東証保険業指数は5.9%上昇し、33ある業種別指数の中で上昇率 首位。あいおい損害保険(8761)などについて、米サブプライム(信用力の低 い個人向け)住宅ローン関連の損失懸念が後退し、来期(09年3月期)には 業績モメンタム(勢い)が上向くと指摘する声が一部のアナリストから聞かれ た。これを受け、来期以降の業績改善を期待した投資家による買い戻しが損保 株全体に広がった。あいおい損保が10%高の561円。T&Dホールディング ス(8795)や損保ジャパン(8755)も大幅高。

非鉄金属株:住友金属鉱山(5713)が7.9%安の1911円、東邦亜鉛 (5707)が7.8%安の522円とともに急落するなど、非鉄金属株が東証1部の 下落率上位に並んだ。米国の景気後退懸念を背景に、17日のニューヨーク原 油先物は4%安、銅先物は約8週間ぶりの大幅下落を記録。イリノイ州に本拠 を置くアグリビザー・サービシーズのアナリスト、ダークホルツ氏は「6年に 及ぶ商品の上昇相場の終息を示唆している」との見解。

武富士(8564):5.4%高の2160円と4日ぶりに急反発。発行済株式総数 の0.86%に相当する120万株、30億円を上限に自社株買いを実施するとの発 表を好感。サブプライム問題の影響で清算に追い込まれた仕組み金融取引の清 算が完了し、損失額が確定したとして、今期(08年3月期)の連結純利益予 想を従来の433億円から136億円に下方修正したが、株価には反映済みだった。

ウシオ電機(6925):午後に急落し、5.3%安の1848円で終えた。一時

6.8%安の1819円まで下落し、2004年12月以来約3年3カ月ぶりの安値を記 録。菅田史朗社長が18日放映のブルームバーグテレビジョンのインタビュー で、来期(2009年3月期)のアナリスト営業利益予想は「高いハードル」だ と語ったことが嫌気された。

オリンパス(7733):3.8%高の2730円と5営業日ぶりに反発。米投資顧 問サウスイースタンアセットマネジメントが大量保有するオリンパス株式の保 有目的を変更したことが明らかになった。関東財務局に提出された変更報告書 (大量保有報告書)によると、オリンパス株の保有比率を従来の5.63%から

6.09%に引き上げた上で、保有目的を「経営陣に対して助言、又は重要提案行 為を行うこと」に変えた。従来の目的だった「純投資」は削除した。

オリックス(8591):4.1%高の1万2430円と反発。発行済株式総数の

1.99%に相当する180万株、金額にして300億円を上限に自社株買いを実施す ると発表した。取得期間は3月17日から4月30日まで。

マツモトキヨシホールディングス(3088):3.6%高の1880円と続伸。17 日に250万株(発行済株式数の5.08%)を上限とする自社株買いを決めたこ とで、株式需給の好転につながると見られた。足元の気温が高めに推移し、花 粉症関連商品の販売が好調とみられることも押し上げ要因。

東京製鉄(5423):5.3%高の1246円と大幅続伸。4月契約分の鋼材全品 種について一般流通価格を1トン当たり前月比1万5000円(最大19%)値上 げすると発表したことを受け、マージン改善期待が高まった。2、3月に引き 続き主原料の鉄スクラップが高値を更新、マンガンやニッケルなど副原料、エ ネルギー価格の上昇が続き、3カ月連続と異例の値上げに踏み切る。

JUKI(6440):7.6%安の328円と大幅に5日続落。午前に318円ま で下げ、連日で昨年来安値を更新した。KBC証が17日付で、投資判断を 「ポジティブ」から「ネガティブ」に引き下げた。

エイチ・アイ・エス(9603):9%安の1425円と8日続落。一時1371円 まで売られ、連日で昨年来安値を更新。08年10月期の連結経常利益が前期比 15%減の64億円になる見通しだと発表。期初には21%増の91億円を見込ん でいたが、一転して減益となる。原油高に伴う旅行代金の高騰が響き、海外旅 行者数が伸び悩むほか、急激な円高による為替差損も響く。

日本航空(9205):3.6%高の257円と反発。クレディ・スイス証券が17 日付で、投資判断を「アンダーパフォーム」から「中立」に引き上げた。目標 株価も200円から260円に見直し。

ソニーフィナンシャルホールディングス(8729):2.5%高の41万円と4 営業日ぶり反発。モルガン・スタンレー証券が17日付で、投資判断「オーバー ウエート」、目標株価63万4000円で新規に調査を開始した。

ガリバー・インターナショナル(7599):4.3%安の2920円と大幅に4日 続落。03年4月18日以来、約5年ぶりに3000円台を割り込んだ。中古車の 販売台数が計画未達となったほか、広告宣伝費もかさみ、前期(08年2月 期)連結営業利益は一転して減益見通しとなった。収益環境の厳しさを嫌気し た投資家の売りが膨らんだ。

ユニ・チャーム(8113):3.2%安の7000円と続落。一時は6.5%安の 6760円まで下げ、2月1日以来の7000円割れとなった。ゴールドマン・サッ クス証券が17日付で、円高や原油高が収益を圧迫するとして、投資判断を 「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価も8000円から7800円に下げた。

新日本石油(5001):2%高の627円。「ストーク」ブランドを展開する 同業の九州石油(東京・千代田区)と経営統合について協議すると午後1時に 発表。原油価格高騰による燃費負担上昇が続く中、アジア地域の需要に応える 体制を整備する。

丸三証券(8613):終日売り気配が続き、ストップ安(値幅制限の下限) となる100円(13%)安の686円で比例配分された。ストップ安配分は2日連 続。株式委託手数料の減少を背景に、08年3月期の期末配当金を5円にする と16日発表。中間配当は10円だったため、年間配は15円となる。前期の年 間配は70円だった。

あさひ(3333):3.2%安の997円と続落。部品調達の遅れなどから下期 の販売が伸び悩んだほか、改正建築基準法の影響で新規出店が順調に進まなか ったことから、前期(08年2月期)の業績が従来予想を下回ったようだと発 表した。発表数字が市場の一部で想定されていた水準を下回っており、売りが 優勢。1月17日に付けた52週安値(970円)が再度視野に入った。

リンク・セオリー・ホールディングス(3373):11%高の24万5000円と 急反発。市況悪化の影響を受け、08年2月中間期の連結売上高は従来予想を 下回ったが、在庫コントロールの強化で粗利益率が改善し、経常損益は一転し て4億3000万円の黒字になったようだと発表。従来予想は1億4500万円の赤 字だった。米国の小売業界の先行き不透明感から、通期予想は据え置き。

タキヒヨー(9982):2.8%安の275円。資本効率の改善を図る目的で発 行済株式総数の2.65%相当の自己株式取得を発表する半面、前期(08年2月 期)業績予想の下方修正を発表。需給面でのプラス要因と業績面でのマイナス が対立し、方向感に欠く展開が続いた。引けにかけてやや売り優勢。

ナノキャリア(4571):5.9%高の2万3200円と急反発。研究開発費用の 一部が今期に発生しない見込みとなったほか、経費削減なども奏効したとして、 今期(08年3月期)の損益予想を大幅に上方修正した。同社は今月5日に東 証マザーズ市場に新規上場したばかり。

アクセルマーク(3624):東証マザーズ市場にきょう新規上場。株価は、 午前10時15分に公開価格(17万円)を38%上回る23万5000円で初値を形 成した。午前は初値近辺でもみ合ったが、午後は売り優勢で、終値は19万 7000円。同社は、インターネット広告代理店のセプテーニ・ホールディング ス(4293)の連結子会社で、携帯電話向けのコンテンツ配信を主力とする。

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