米リーマンの12月-2月:58%減益、評価損35億ドルか-きょう発表

米証券4位のリーマン・ブラザーズ・ホール ディングスが18日発表する2007年12月-08年2月(第1四半期)決算は、 純利益が四半期ベースで03年以来の低水準となるもようだ。同社は17日、同 業ベアー・スターンズの身売りに伴う株式投げ売りの影響で、時価総額のほぼ2 割を失っている。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト10人の予想平均によれば、 純利益は4億8000万ドル(1株当たり72セント)と、前年同期の11億5000 万ドル(同1.96ドル)から58%減少する見込み。また、住宅ローン関連資産 の評価損は最大35億ドル(約3400億円)とみられる。

リーマンのリチャード・フルド最高経営責任者(CEO)は17日、米金融 当局がプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー)による公定歩合で の借り入れを認める措置を発表したことで、流動性危機の危険性はひとまず去っ たとの認識を示し、株主に安心感を与えようとした。米証券5位だったベアー・ スターンズは資金の枯渇が原因で、米銀JPモルガン・チェースに1株2ドルで の身売りを余儀なくされている。

ハーデスティ・キャピタル・マネジメントで運用に携わるジム・ハーデステ ィ氏は「問題になっているのは信頼感だ。利益は時価でみた資産の流動性に左右 されるため、投資家は数字を信用しない」と語る。

ベアーと違う

リーマンの17日株価終値は前週末比7.51ドル(19%)安の31.75ドル。 1日当たりの下落は過去最悪で、一時は20.25ドルまで売り込まれた。3日時 点では50ドルを上回る水準で取引されていた。

アナリストらによれば、リーマンの債券部門の収入は第1四半期に住宅ロー ン関連の評価損が響いて前年同期から減少するものの、他部門の収益は伸びた可 能性がある。ワコビアのアナリスト、ダグラス・シプキン氏は株式部門の23% 増収を見込んでいる。M&A(企業の合併・買収)に関する助言手数料は11% 増だったもようだという。

ドイツ銀行のアナリスト、マイク・マヨ氏は流動性の高さを理由に、「リー マンはベアーと違う」と語る。サンフォード・C・バーンスティーンのアナリス ト、ブラッド・ヒンツ氏も、現金に加え、売却で迅速に換金できる短期金融商品 や社債、株式の保有がリーマンは合わせて5大証券会社で最も大きいと指摘する。 いわゆる流動性プールは同社の980億ドルに対し、業界最大手のゴールドマン・ サックス・グループは610億ドルだという。

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