底を突くのか、米FRB議長の「弾薬」-資金供給や利下げ余地に限界

バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) 議長は、金融市場への資金供給や利下げの余地を失いつつあるようだ。

FRBはすでに、バランスシート上の米国債7090億ドル(約68兆7000億 円)相当の最大60%を流動性供給のために使う方針を発表。17日には、公定歩 合での貸し出し対象をプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラー) 全体に広げた。さらに昨年9月以降これまでに計2.25ポイントの利下げを実施 しており、18日の連邦公開市場委員会(FOMC)でも追加利下げが見込まれ る。

米ブローカー大手ICAP傘下の調査会社ライトソンICAPのチーフエ コノミスト、ルイス・クランドール氏は「FRBは流動性と政策金利の『前線』 で『弾薬』を使い果たしつつある」と指摘した。

トレーダーの見方を反映する先物取引を基にした予想では、18日のFOM Cでの利下げ幅は過去に例がない1ポイントになる見込み。FRBは16日、緊 急措置として公定歩合を0.25ポイント引き下げ3.25%とした。

マクロエコノミック・アドバイザーズのチーフエコノミスト、ブライアン・ サック氏は「FRBができることには限りがある」と指摘。「FRBはここ数週 間にわたりバランスシートを使った政策を驚くほど積極的に披露した。その結 果、政策余地の問題が急速にクローズアップされた」との見方を示した。

一連の措置は、FRBひいては納税者が追加的な信用リスクを負うことを 意味する。FRBはまた、民間資産価格への介入という「これまで難色を示し ていた一線を越え」(サック氏)、好まれざる境遇に置かれる可能性もある。

FRBがさらに厳しい状況に追い込まれれば、政策金利を0%に引き下げ てその水準を維持する方針を表明し、必要以上の資金を金融システムに供給す る「量的緩和」も辞さないとの見方もある。

-- Editor: Daniel Moss, Jeremy Torobin

--* 参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 柴田 広基 Hiroki Shibata +81-3-3201-8867 hshibata@bloomberg.net Editor:Keiko Kambara 記事に関する記者への問い合わせ先: Scott Lanman in Washington at +1-202-624-1934 or slanman@bloomberg.net; Rich Miller in Washington at +1-202-624-1937 or rmiller28@bloomberg.net. 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Chris Anstey at +1-202-624-1972 or canstey@bloomberg.net.

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