債券は午後に一段安、高値警戒で先物中心に売り-20年入札は無事通過

債券相場は午後に一段安(利回りは上昇)。 日経平均株価の反発に加え、前日の相場上昇を受けて高値警戒感が強く、先物 市場を中心に売り優勢の展開が続いている。20年国債入札の結果がまずまず順 調だったことを受けて、先物を売って、超長期債に買いを入れる取引も相場を 押し下げている。

AIG投信投資顧問ポートフォリオマネジャーの横山英士氏は、「きのうの 急騰で高値警戒感が出ている。午前の取引終了前から先物を中心にかなりの売 りが出ていた。20年債入札の結果は悪くなく、結果を見届けた投資家が先物か ら超長期債のほうに資金をシフトしているようだ」と説明した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前日比10銭安の141円60銭で寄り付 いた後、やや値を戻し、141円74銭まで上昇した。その後は値を崩し、50銭安 の141円20銭で午前を引けた。

午後に入り、20年入札結果の発表後は、徐々に下げ幅を拡大し、99銭安の 140円71銭まで下落した。

日経平均株価は反発。午後2時7分現在、前日比117円45銭高い1万1904 円96銭で取引されている。

クレディ・スイス証券債券調査部アソシエイトの福永顕人氏は、「前週後半 から外国人投資家のポジション(持ち高)調整が続いていたが、これが一段落 したようだ」との見方を示している。

20年債入札結果、最低価格は市場予想と一致

財務省がこの日発表した表面利率(クーポン)2.2%の20年利付国債(3 月債)の入札結果は、最低落札価格が100円65銭(最高落札利回り2.153%) となり、市場予想と一致した。平均落札価格は100円77銭(平均利回り2.144%)。

最低と平均落札価格の差(テール)は12銭となり、前回債の4銭から拡大。 応札倍率は3.03倍となり、前回債の4.18倍から低下した。

落札結果について、クレディ・スイス証券の福永氏は、「市場では無事に消 化できるか懸念する声が多かったが、最低落札価格が市場予想通りとなり、ま ずまず好調な結果に終わった」と述べた。

市場では、このほかにも、「前回よりも弱い結果に終わったが、事前予想に 比べると悪いとはいえない」(AIG投信投資顧問・横山氏)といった見方や「特 別よいというわけではないかもしれないが、悪い結果でもなかったと思う」(モ ルガン・スタンレー証券の伊藤篤債券ストラテジスト)との声があった。

新発10年債利回りは1.32%

現物債市場で新発10年物の290回債利回りは、前日比3ベーシスポイント (bp)高い1.31%で寄り付いた後、午前は1.30%-1.31%で推移。午後に入り、 いったん1.295%まで上げ幅を縮小したが、その後は1.32-1.325%で推移して いる。

(債券価格)                           前日比      利回り
長期国債先物6月物         141.85      -0.85       1.359%
売買高(億円)             50207
10年物290回債            100.71                 1.32%(+0.04)

--共同取材:Teso Yumi,宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka,Norihiko Kosaka

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